変形性膝関節症-膝痛・膝に水がたまる・膝の手術をしたくない・ 膝の人工関節

大阪市住吉区長居西 藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症:膝の痛み、膝に水がたまる、階段で膝が痛む、膝の痛みで正座が出来ない、立ち上がりで膝が痛む、動きはじめに膝が痛い、膝が変形してきた、O脚、手術後の膝の痛み、手術後のリハビリなど

 

膝関節とは

 

膝関節とは太ももの骨である大腿骨の下の面と、すねの骨である脛骨の上の面、それに一般的には「お皿」と呼ばれる膝蓋骨で構成される関節です。

膝関節を構成する骨|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

右膝関節正面ー膝関節を構成する骨

 

その大腿骨の下の面と脛骨の上の面、膝蓋骨の裏面は関節軟骨という軟骨により骨の表面は覆われています。

そして、骨の表面を覆う関節軟骨が氷のようにツルツルだからこそ膝の曲げ伸ばし運動は滑らかに滑り動かせるのです。

(下の図は水色が大腿骨を下から見た面、緑色が脛骨を上から見た面であり、膝関節はこの水色と緑色の部分が合わさる面で体重を支えています。さらに黄色い部分は膝蓋骨が大腿骨と合わさる部分で、この3つの面で出来た関節が膝の関節となります)

膝関節関節軟骨ー硝子軟骨|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

右膝関節関節軟骨(硝子軟骨)

 

さらに、その大腿骨と脛骨の間には半月板と呼ばれる軟骨のクッションが内側に1枚、外側に1枚あります。

半月板は大腿骨の下の面と脛骨の上の面の適合性を増したり、膝の骨にかかるはずの負担から、その弾力性で骨を守ったりしています。

膝関節内側半月板と外側半月板|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

右膝内側半月板と外側半月板

 

また、膝関節の中央部分には前十字靭帯と後十字靭帯、側方には内側側副靱帯と外側側副靭帯があり、前十字靭帯と後十字靭帯は大腿骨と脛骨の前後のずれを防ぎ、内外側の側副靭帯は横へのずれを防いでいます。靭帯は骨と骨のずれを防ぐバンドの役割と関節の動きを正常に行うためのガイドの役割をします。

膝の前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靱帯・外側側副靱帯|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

右膝の前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靱帯・外側側副靱帯

 

変形性膝関節症とは

 

変形性膝関節症とは次のような状態のことを指します。

・膝関節の軟骨が長年使うことによるすり減り、炎症や痛みを引き起こすこと

・骨のトゲが出てきたり軟骨が硬くなってきたりすること

(軟骨は弾力性がある方がクッション性や骨の適合を良くしますから、軟骨が硬いことは決していいことではありません)

・膝関節を包む関節包という袋の内側にある滑膜が炎症を起こし、膝の痛みや運動の障害、変形を来すこと

特徴としては、変形性膝関節症は男性よりも女性に多くみられ(男女比1:4)、45歳くらいから始まる方も見られるのですが、60歳代後半から始まるケースが最も多くなります。

 

変形性膝関節症の分類

 

変形性膝関節症には一次性と二次性のものがあり、両側が同じように傷んでくる一次性のものに対し、

骨折や捻挫などの外傷、リウマチや痛風などの疾患が元となり痛んでくる二次性の場合は片膝のみが痛んでいることが多くなります。

また、変形性膝関節症は、大腿骨と脛骨、それに膝蓋骨の3つの骨の痛み方により、レントゲン上は隙間は狭くはないが痛みなどの症状がある初期型に加え、膝の内側が痛む内側型のほか、外側型、内側・外側型、膝蓋型、内側・膝蓋型、外側・膝蓋型などに分類されます。

 

●レントゲン上は骨に異常なしとされることが多い、膝の隙間はあるが、痛みなどの症状がある初期型

の分類・初期型|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症・初期型

 

●膝の内側が痛み、狭くなってくる内側型

変形性膝関節症の分類・内側型|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症・内側型

 

●膝の外側が痛み、狭くなってくる外側型

変形性膝関節症の分類・外側型|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症・外側型

 

●膝の内側も外側も痛み、狭くなってくる内側外側型

変形性膝関節症の分類・内側・外側型|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症・内側・外側型

 

●膝蓋骨と大腿骨の関節面が痛んでしまう膝蓋型

変形性膝関節症の分類・膝蓋型|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症・膝蓋型

 

このうち変形性膝関節症は、内側型、初期型、内側・膝蓋型が多く、それ以外は少ないので変形性膝関節症は主に膝の内側に問題が発生する障害と言えます。

 

変形性膝関節症になる原因

 

理由としては、肥満や長い間膝を使ってきたこと、筋力の低下、外傷(骨折、靭帯や半月板の損傷など)の後遺症、膝のぐらつきなどにより、余計な力や積み重ねた負担を膝関節に掛かけてしまっていることが大きいです。

詳しくは・・・

  • 運動量の減少により筋力が低下すると、膝を支える力も減るために膝関節にかかる負担が大きくなる。
  • 太ももの骨とすねの骨の間にある半月板という軟骨のクッションや、太ももの骨の一番下面とすねの骨の一番上の面を覆う関節軟骨をケガにより痛めてしまったり、感染により炎症を起こしたり、年月とともに硬くなり擦れて薄くなる。
  • 膝を安定させるためのバンドである十字靭帯や側副靭帯を痛めることで、膝がぐらつく様になり、関節軟骨が擦れたり削れたりすることが多くなる。

これらにより膝の半月板自体や、上下の骨や軟骨の負荷が大きくなることで半月板や軟骨がすり減り、骨に負担がかかりだすことで膝の変形は始まります。

そして氷よりもツルツルに滑ると言われている関節軟骨のすり減りが進行すると、関節軟骨の奥にある骨が露出して削れ出します。骨の表面は軟骨のようにツルツルではありませんから、軟骨が無くなるとすり減る力は飛躍的に大きくなり骨の変形は加速します。

変形性膝関節症|軟骨のすり減りが進行した時の関節軟骨と軟骨下骨のイメージ|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

変形性膝関節症|軟骨のすり減りが進行した時の関節軟骨と軟骨下骨のイメージ

 

変形性膝関節症の症状

 

膝の痛み(内側が多い)、膝の動きが悪くなる、関節の隙間を押さえると痛む、膝がぐらつくようになる、関節に水と言われる関節水腫がたまる、太ももの筋肉が痩せてきたり筋肉の力が弱くなったりすることが主な症状です。

また、変形性膝関節は以下のような特徴によりその進行度をある程度判断することが出来ます。。

 

  • 初期には立ち上がりや歩き始め、階段の下りや動作開始時のみ痛みが出ますが、休んだり逆に少し歩くことで痛みは落ち着きます。(医療機関で痛み止めと湿布で様子を見ましょうと言われる期間はこの時期が多いと思います)
  • 中期になると、痛みのために正座や階段の昇り降りが困難になってきて、夜間痛などを感じることも多くなります。(この時期になると痛み止めと湿布に加えて注射もされていることが多いかもしれません)
  • 末期になると、平地を歩くだけでも痛くなったり、膝が伸びなくなったり正座が出来なくなるなど日常の生活にも支障をきたします。また、安静時にも痛むようになり、この頃になると軟骨の擦り減りが進行し、削れた軟骨部分から骨が見え、骨が削れていくことになりO脚などの膝の変形が始まっていることが多いです。

 

膝の状態を判断する

 

先ずはお話を伺います。

問診により動作開始時の痛みや夜間痛の有無や、いつ頃から出た痛みなのか、それ以来どのような変化があったのか、大けがをしたことはないのか、リウマチなどの疾患はお持ちでないかなどを詳しく伺っていきます。

 

徒手検査では(手で触れたり動かしたりすることで判断する方法)

  • 膝を押して痛む個所はないか
  • 関節の動く範囲はどうか
  • O脚変形などの変形はあるか
  • 膝に水が溜まっていないか(膝蓋跳動)
  • 膝のお皿の関節は痛んでいないか(PC・PG)

などを行い、必要であれば半月板のテストや十字靭帯のテストも行います。

 

膝のお水の話

 

また、膝関節は関節包という靭帯性の膜に包まれ、その中は一般的には〝水〟と呼ばれる関節の潤滑油の役割をする関節液で満たされ関節の動きを滑らかにしています。

膝関節関節包正面|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

膝関節関節包正面

膝関節関節包外側面|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

膝関節関節包外側面

 

この関節液は、膝の関節を包む関節包の内側にある滑膜と言う部分から分泌されたり吸収されたりしています。

そうして関節液は常に循環することで、その粘り気のある性質と3~5cc前後の容量を保っています。

膝関節の関節包、滑膜、関節液|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

健康状態の膝関節の関節包、滑膜、関節液

 

「水が溜まった」と言われる状態は

 

膝関節は、関節内を痛めたり軟骨がすり減ったりすると、削れた軟骨のクズが関節包の内側にある滑膜に付着する。

軟骨クズが滑膜に付着すると滑膜部分で炎症反応(免疫反応)が起きる。

炎症反応が起きると滑膜中の毛細血管から血漿が漏れ出すことで水腫が溜まる。

 

このように、膝に水が溜まったと言われる状態は、関節内を痛めたり軟骨がすり減ることによる滑膜の炎症が原因のため、膝に水が溜まらないようにするためには滑膜に炎症を起こさないこと。

滑膜に炎症を起こさないためには、膝の軟骨をそれ以上削れない状態にして削れによる「クズ」を出さないようにすることが必要なのです。

 

関節軟骨のすり減りにより、滑膜が炎症を起こすと関節液が多くなる|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

関節軟骨のすり減りにより、滑膜が炎症を起こすと関節液が多くなる

 

水を抜くと癖になるという話は

 

膝の軟骨が削れていく状態を削れない状態にすることが出来なければ、何度水を抜いても再び水が溜まってしまいます。

よって医療機関で膝の水を注射で抜いたとしても再び溜まってしまう場合「水を抜いたら癖になる」と思われている方が多いと思います。

これは「水を抜いたから癖になる」のではなく、水が溜まる原因である軟骨の削れを解決させていないから繰り返される状態となります。

逆に水を抜いてからたまらなくなった場合は、痛み始めてから水を抜いた時、その後しばらくの間、痛みにより安静にしていたことや生活習慣の改善、たまたま無理がかかってその時だけ膝に炎症を起こしていた場合など、何らかの原因により軟骨の削れを防げていると考えられます。

 

変形性膝関節症の治療は

 

医療機関では

手術以外の方法と手術による治療に分けることができます。

手術以外の治療として医療機関では、炎症や痛みを抑えるための投薬、関節注射などが行われます。加えて運動療法やマッサージ、電気治療、鍼灸治療も行っているケースもあります。

それらを行っても回復しないケースや痛みが生活に支障きたす場合は手術適応になると思います。

変形性膝関節症の手術は部分的に人工関節にするものと全部を人工関節にするものがあります。

手術を行うととても辛かった痛みがなくなることが多く、O脚だった下肢がまっすぐになるために膝年齢は見違えるように若くなります。

しかし、いいことばかりではありません。人工関節の種類にもよりますが、膝の曲がる角度が制限されたり、時には痛みも残ったりすることもあります。(手術をすれば完全に痛みがなくなると思っていたのに、少しでも痛みが残ると不満に思われる方もおられるようです)

また、感染のリスクや術後の痛みが強いケースもあり、人工関節の使用できる年数にも限りがありますので、ある程度の年齢までは出来るだけ手術をしないで関節を持たせる努力は大切です。

膝の変形と痛みでお困りの方は多いと思います。そしてあきらめている方も多いかもしれません。

しかし、変形=痛みではなく変形していても痛みの無い方はたくさんおられます。

 

当院では

 

鍼灸整骨院では手術は出来ませんから、当院では手術をしないで過ごせるための施術と生活習慣の改善を行います。

膝の場合、痛んでいる部分を回復させたり、変形した関節を痛みが出ない状態にしたりするためには、

 

①筋肉で守れる関節づくり

②関節に負担をかけないための生活習慣の改善

このれらを行うことが膝をいつまでも長持ちさせるため、痛んだ膝を回復させるためには必要です。

 

①の筋肉で守れる関節づくり

当院ではまず、硬くなった筋肉が適度な弾力の良い状態の筋肉になるまで手技や電療、温熱療法などを行います。

それらを行い筋肉でしっかりと関節を動かし、支えることで関節の負担を減らします。

さらに必要な状態の方には関節や筋肉の状態を見ながら筋力強化を行います。

 

②関節に負担をかけないための生活習慣の改善

いくら筋肉で関節を守ろうとしても日々の生活でそれ以上の負担をかけていては回復が追いつきません。

よって当院では手技などの施術と並行して生活習慣の見直しや改善を提案させていただいています。

それは仕事での姿勢や休息の取り方、就寝時のアドバイスや歩行のチェック、保温や血行改善などに効果的な手段やセルフケアなど多岐にわたります。

 

ご自身で行う生活習慣の改善は実際には難しいこともありますが、少しでもできればそれが毎日積み重なります。

それが1か月、1年と経過しますと、その積み重ねは大きな結果を生み出すことになります。

ただし、生活習慣の改善はご自身の体の今現在の状態に合わせたものでなければいけません。

例えば痛みが軽い時には積極的に運動やEMSにより筋力を鍛え、筋力で関節を守る力を向上させます。ところがその痛みが強くなると運動はいけません。

膝に痛みが出ると慌てて必死になることが多いですから、膝に良いと聞いてスクワットを行ったり風呂で無理に膝の曲げ伸ばしをしたりされるケースをよく見かけます。これではかえって逆効果です。

回復させるためにはその方の年齢、性別、職業、運動歴や現在の生活環境などをお伺いし、その上でしっかりと徒手検査やエコー観察などを行い膝の状態を見極めることが必要です。

見極めが出来てこそはじめて、その方の膝にとって本当に必要なことが分かるからです。

そうして見極め、それにより必要なアドバイスを行い、出来るだけそれを実践して頂き、習慣づけていく。

 

これら筋肉で守れる関節づくりと関節に負担をかけないための生活習慣の改善は、回復しない膝や痛みが繰り返される膝、手術をどうしてもしたくない方には絶対に必要です。

 

変形性膝関節症でお悩みの方へ

 

変形性膝関節症の手術をせずに日常生活を送るためには、正しい施術や日常生活の改善が必要なのですが、それらを実行する努力はなかなか難しい部分もあります。

しかし、痛みで動けなくなった時のご自身の辛さと、いつまでも自分の足で歩き、好きなことが出来る楽しさを想像し比較しながら、それをやる気に変えることで頑張って頂きたいと思います。

当院では膝の手術を出来るだけしないため、自分の膝でいつまでも歩くため、膝の痛みで悩まなくなるための施術とアドバイスを常に行っています。

膝の手術をしたくない方、自分の足でいつまでも歩きたい方、膝の痛みでお悩みの方、膝の手術後のリハビリのご相談は、ぜひ当院まで!

 

大阪市住吉区長居西3-1-33

藤田鍼灸整骨院

06-6698-4568

参考文献

齋籐 知行・高橋 晃『変形性膝関節症』最新整形外科学大系(2007).中山書店

アクセス

藤田鍼灸整骨院

〒558-0002 大阪市住吉区長居西3丁目1-33
【アクセス】御堂筋線 長居駅より約5分
                  JR阪和線 長居駅より徒歩5分(1.8km)

ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ

診療時間