腸脛靭帯炎・ランナー膝-膝の外側の痛み・走ると膝が痛む

大阪市住吉区長居西 藤田鍼灸整骨院

腸脛靭帯炎:スポーツによる膝の痛み、膝の外側の痛み、ランナー膝、走ると膝が痛い、オーバーユースなど

 

腸脛靭帯とは

 

腸脛靭帯は、骨盤の正面外寄りにある上前脛骨棘から大腿筋膜張筋という筋肉として始まり、太ももの外側を真下へと走る途中で腸脛靱帯となり脛骨の上外側に付いています。

腸脛靭帯の働きは、大腿筋膜張筋の作用により膝関節を安定させることです。

大腿筋膜張筋と腸脛靭帯|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

大腿筋膜張筋と腸脛靭帯

 

腸脛靭帯炎とは

 

腸脛靭帯炎とは運動をすることにより腸脛靭帯が、膝関節外側にある骨の隆起である大腿骨外側上顆に擦れることで発現するスポーツ障害です。

腸脛靭帯炎は、長距離走を行う人に多くみられることから別名「ランナー膝」とも呼ばれる『使いすぎ(オーバーユース)症候群』の一つで、男性に多くみられます。

 

腸脛靭帯炎の発生のメカニズムとなりやすい条件

 

腸脛靭帯は、膝を伸ばした状態では大腿骨外側上顆の前方に位置するのですが、膝を曲げていくと30度を超えるあたりで大腿骨外側上顆を乗り越えてその後方に移動します。

そのために膝の屈伸運動を繰り返した場合、腸脛靭帯が大腿外側上顆の骨隆起の上を乗り越えることも繰り返されるため、擦れる回数は多くなり炎症を起こし痛みが生じます。

腸脛靭帯炎|大阪市住吉長居藤田鍼灸整骨院

腸脛靭帯炎

 

とはいえ長距離を走れば必ず発症するわけではありません。腸脛靭帯炎になりやすい条件としてはランニングをする時間や距離が長いこと、筋肉の柔軟性の不足(ウオーミングアップ不足)、硬い路面や下り坂、足に合っていない靴、O脚や下肢アライメントの異常など様々なものが関係します。

 

症状としては

 

膝の外側を押さえたり運動をすることにより膝の外側に痛みが出ます。

 

腸脛靭帯炎の特徴

 

腸脛靭帯炎の特徴として初期は、長距離を走ったあとに痛みが発生しますが、安静にしていると痛みはなくなります。

進行すると膝の屈伸のみでも痛みが生じるためにランニングは困難となります。

さらに進行すると、歩行や階段昇降などの動作でも痛みが出るようになり、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

 

腸脛靭帯炎を疑うとき

 

膝の外側に痛みを感じ腸脛靭帯炎を疑う場合、膝関節外側やや上より腸脛靭帯部を上に向かって押さえていくことで痛みが出るかを確認し、それを左右の足で比べます。

押した痛みは腸脛靭帯炎が両側に出ていれば左右とも痛むことになりますが、片側のみ発症している場合、健康な反対側の足に比べて抑えた時の痛みが強いはずです。

両側の場合は押した時の痛みが他の部位に比べて異様に痛いのかどうかを参考にします。

 

痛みの誘発テストとしては、膝の関節を直角に曲げた状態から痛みのある部位の上方の腸脛靭帯を圧迫し、そこから膝関節を伸ばしていく時の痛みが圧迫していない時に比べて強くなっているのかを確認します。

圧迫を加えることで腸脛靭帯が骨隆起にさらに擦れることになるので痛みが増しやすいためです。

痛みが強くなるようでしたら腸脛靭帯炎の疑いが強まります。

 

その他、腫れや赤み、熱感がないか、運動はどの程度しているのか、最近運動量が増えていないか、O脚の有無なども参考にしながら判断します。

 

腸脛靭帯炎など骨以外の軟部組織の障害はレントゲンには写りません。

よって、腸脛靭帯も運動の量や方法、痛みのある場所の見た目や痛みの感じ方、徒手検査法を使っての判断となります。

 

治療としては

医療機関では、痛みが強い時は安静が基本となり、アイシングや消炎鎮痛、時には注射を用いて炎症を抑えます。

治療を念入りに行う医療機関では、痛みが治まってきたら、筋肉のストレッチや状態をみながらの筋力トレーニングの指導などを行ってくれます。

また、O脚や足のアーチなどをチェックし足底板の処方や靴のチェックまで行ってくれるところもあると思います。

 

当院では

 

初期の場合はアイシングを行い、ハイボルトや高周波などの電療、O脚や靴などの改善が必要な方にはそれに必要なメニューを提案します。

手技としては股関節周囲や膝周囲にある必要な筋肉をゆるめること、適切なストレッチの指導、状態をみながらの筋力トレーニングなどを行います。

鍼灸治療が可能な方は鍼灸治療を行うこともあります。

 

腸脛靭帯炎は使いすぎ(オーバーユース)による障害ですので、スポーツを続けるためには時に思い切った休息も必要です。

行うスポーツの予定とその内容の重要度などもしっかりと考えながら、ご自身の足の状態に必要な施術と休息、トレーニングなどを状態を見極めながら行うことが重要です。

よって見極めをしてくれる医療機関や施術所に相談することが第一歩となり、それが出来なければ回復までは回りすることになります。

運動はしたい、でもやり過ぎれば悪化してしまう・・・

とはいえ5割程度の運動を続けても運動のレベルは上がらない・・・

パフォーマンスを上げたい人、健康のために体力を維持したい人、その方の目標によってスポーツ障害のメニューの組み方は変える必要があります。

 

腸脛靭帯炎などのスポーツ障害は、ぜひ当院にご相談ください!

 

大阪市住吉区長居西3-1-33

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