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第一中手骨基部関節内骨折(ベネット骨折・ローランド骨折)-手の親指の付け根の骨折、親指を動かし辛い、親指の痛み、バイクや自転車のハンドルを握ったまま転倒した、親指の先端にボールが当たった、喧嘩やボクシングで親指の先端に強い力が加わったなど
手の骨について
人の手は小さい骨や棒状の骨が組み合わさり、人体で一番正確で細やかな動きを行うことが出来るようになっています。
その手の甲の部分は手首側に小さくて立体的な8個の手根骨、その先には棒状の中手骨、指の部分のつけ根は基節骨、指の真ん中は中節骨、指先は末節骨と呼ばれる骨で構成されています。
その中の中手骨は指の関節に近い方から骨頭部(こっとうぶ)、頚部(けいぶ)、骨幹部(こっかんぶ)、基部(きぶ)と分類されています。
骨折に様々なものがありますが特徴的なものや治りにくく問題となる骨折にはよく名称がついています。
母指の中手骨と手根骨からなる関節はCM関節と呼ばれるのですが、そのCM関節内で発生する第一中手骨基部の関節内骨折にはベネット骨折やローランド骨折といった名称のついた骨折があります。
ベネット骨折、ローランド骨折とは?
ベネット骨折
ベネット骨折とは母指CM関節内の第一中手骨基部で骨折したものです。
ベネット骨折が起こると親指の中手骨の基部あたりに痛みや腫れが生じ、親指を動かしにくくなります。
骨折部である第一中手骨基部は、長母指外転筋に牽引され転位(骨が本来あるべき場所から移動してしまうこと)を起こします。
ローランド骨折
ベネット骨折と同じく母指CM関節内の第一中手骨基部で骨折するのですが関節内の2ヶ所で骨折し、Y字またはT字型の関節内骨折となり骨片は3つになります。
中手骨基部骨折が疑われるときは
中手骨基部の骨折が疑われるときは痛めた時の状況を伺い圧痛や腫れ、内出血、変形、介達痛などを確認して怪しければレントゲンにて骨折の有無を確認し、骨折していれば骨折のタイプや程度、転位の状態を確認します。
中手骨基部関節内骨折の治療
ベネット骨折の場合は徒手整復にて骨折部を元の位置に戻していきます。
しかしベネット骨折は骨折部の小骨片と長母指外転筋の付着する第一中手骨基部は整復をしてもズレが生じやすく、整復後の安定性が得られにくくなります。
そのために整復位が維持できそうであればそのままギプスで固定を行いますが、この時もギプスにズレを抑えるような力を加えて固定する必要があります。
ギプスを巻いた直後や巻いた次の日、またはその後レントゲンを確認した時に骨折部がズレて不安定な場合は手術を行うこともあります。
ローランド骨折の場合はベネット骨折よりも単純でないために基本的に手術により骨片の整復固定を行います。
第一中手骨基部関節内骨折(ベネット骨折・ローランド骨折)は、親指の骨折の中で最も多いもので早期に適切な治療を行なわなければ変形治癒や変形関節症を招き機能障害をきたしてしまいます。
よってどの疾患でもそうですが、他人ごとではなく一緒に心配してくれて、詳しく見てくれしっかりとした判断をしてくれる医療機関や専門家を探すことが大切だと思います。
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