頚部脊椎症・頚椎症・変形性頚椎症のご相談と施術は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にお任せ下さい!
頚部脊椎症・頚椎症・変形性頚椎症による項部、肩、背中などの痛みなど
脊柱は骨、軟骨、靭帯といった組織で作られているのですが、脊柱は年齢とともに椎間板から痛みだすと言われています。それは椎間板には血管がないので痛めた時の修復する力が弱いからです。
頚部脊椎症は椎間板が痛むことで始まった加齢による変性が、頚椎の関節を構成する骨や靭帯などの変化が起こる原因となり、次第に首の痛みがでたり、首から出る神経や頚椎の中の脊髄が圧迫されたりする状態のものを言います。
人は頚椎により頭を支えることや頭を動かすことが出来るので、頚椎に加齢による変化がおこるとその機能に問題が出るようになってきます。
はじめに変化の出やすい椎間板は脊柱に加わる負担をゴムのように形を変えながら吸収する緩衝体の役割をしています。そして上下の椎体をつなぎとめる椎間板が前屈時には前方が収縮し後方が膨らみ、後屈時には後方が収縮し前方が膨らむことなどで頚椎の運動が可能となるのです。
椎間板は20歳を超えると変性はすでに始まり30歳を超えてくるとほとんどの人に亀裂が起こりだし、その亀裂により椎間板が形を変えながら行っていた吸収や運動の役割が出来なくなってきます。それは年齢を重ねるごとに進むことになります。
そうして椎間板の亀裂などによる変性が起こると椎間板以外の荷重部分である椎体のLuschka(ルシュカ)関節や椎間関節への負担が大きくなり骨棘というトゲ様の骨増殖などが起こると言われています。
また椎間板に亀裂が起こると頚椎を曲げたり伸ばしたりする動きがスムーズでなくなり、頚椎の動きに異常が出たりぐらぐらするような不安定感が出たりします。
頚椎を前に曲げると下の骨に対して上の骨が前にずれたり頚椎を後ろに倒すと下の骨に対して上の骨が後ろにずれたりするようなこともあります。
さらに脊柱管の前にある後縦靭帯や脊柱管の後ろにある黄色靭帯が厚くなったり骨のようになったり、石灰化といって組織にカルシウムが付くような状態になることもあります。
これらの椎間板の変性や、それがもたらす首の骨と骨のぐらつき、骨棘、組織の変性などが頚部脊椎症を引き起こし首の痛みなどの発生源だと言われています。
また、それらが基盤となり首から出る神経部分(神経根)を圧迫する場合や、椎体後方の骨棘や首を後ろに倒した時の骨のずれ、後縦靭帯や黄色靭帯の骨化、石灰化は脊髄症の原因となるケースも出てきます。
また、椎間板の障害や神経根、脊髄が障害される場合は、
椎間板が変性するのはC5C6間、C6C7間C4C5間の順で多く、
神経根が障害されるのはC56間C7T1間C4C5間の順となり
脊髄症となるのはC5C6間C4C5間C6C7間の順となります。
頚部脊椎症(頚椎症・変形性頚椎症)は椎間板の変性が大きく関連しています。
頚部脊椎症を引き起こさないためには、椎間板をいかに長持ちさせるかがポイントだと思います。
椎間板は20歳を超えると変性が始まります。
若いうちには難しいとは思いますが、できればその頃より首に限らず体を長持ちさせる意識をもって適度な運動や規則正しい生活を心がけていただきたいと思います。
また、椎間板は喫煙によって劣化か早くなるという報告もありますので、合わせて注意していただければと思います。
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
参考文献
田中晴久:頚部脊椎症(変形性頚椎症),(2007),整形外科学大系,第11巻,頚椎・胸椎,7章変性疾患, P273-P277.中山書店