ジョーンズ骨折(第5中足骨疲労骨折):運動をしている方の足の外側の長引く痛み、足の甲の小指側の腫れ、歩行時の痛み、足の外側に荷重がかかると痛みが増すなど骨折の初期対応と術後のリハビリは大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にお任せください!
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ジョーンズ骨折とは、第5中足骨基部より15~20mm遠位に生じる骨折で、骨折の中でも特に治りにくいとされている骨折です。その部位の少し後方には〝下駄ばき骨折〟と呼ばれる発生頻度が比較的高い有名な骨折がありますが、下駄履き骨折は足部をひねることなどで発生する外傷性骨折なので、疲労骨折とされるジョーンズ骨折とは根本的な違いがあります。また、治る期間や手術になる確率が全く違いますから見極めが必要です。(外傷としてのジョーンズ骨折もあります)
治りにくい理由としては、骨折部分の血行が他の場所と比べて少ないため、遷延治癒や偽関節、つまり骨が付かないままとなるケースが起こりやすいためです。
疲労骨折を起こす要因としては、中足骨は真っすぐな骨ではなく、アーチ状になっているので体重がかかる度にたわみストレスがかかります。さらに付着している筋肉の作用にもよって牽引力などを受けるため、第5中足骨基部にはストレスが常にかかります。
また第5中足骨は、最も足の外側にあり地面からの力を直接受けやすく、疲労が蓄積しやすくなっていることなどが挙げられます。
疲労骨折は、繰り返しのストレスにより骨に疲労が蓄積した結果として骨が脆くなってしまい、通常では骨が折れないような負荷で骨折が生じてしまう状態です。
骨が脆くなっていく過程で、痛みを感じる場合もあれば、特に痛みは感じず完全に骨折してしまってから疲労骨折と分かる場合もあります。
ジョーンズ骨折を起こしやすい競技としては、カットやステップターンが多いサッカーやラグビーなどのスポーツをされる人によくみられ、初期の時はスポーツ時の軽い痛みですが、放っておくと徐々に痛みが強くなりスポーツの継続が出来なくなります。
初期の段階や状態によっては、ギプス固定などにより回復することもありますが、悪化してしまうと手術になることがあります。
またジョーンズ骨折には外傷で起こる場合もあるのですが、その場合は通常の骨折と同じ固定で大丈夫です。しかし、骨疲労が積み重なっていて、それに加えて外傷で骨折した場合は疲労骨折としてのジョーンズ骨折の扱いが必要なため見極めが必要です。
スポーツをされている方で、足の外側に痛みを感じた場合は、早い目に信頼のおける医療機関に受診されることをおすすめします。
参考文献
金崎 彰三・生田 拓也・坂口 満・友田 邦彦・久我 太・矢渡 健一・清田 光一(2009)『Jones骨折の13例』整形外科と災害外科 第58巻4号,650-653
両角 淳平・青木 啓成・村上 成道(2015)『高校サッカー選手のJones骨折における身体特性の検討と理学療法の展開』第50回日本理学療法学術大会 抄録集