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STT関節症:手関節周辺の変形性関節症、物をつかみながら手首を返す動作で痛いなど
手根骨とは
手根骨とは、手首のところにある8つの短骨の総称で、体に近い方の親指側から舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨、その先には同じく親指側から大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨という形で、4個ずつ2列に並んでいます。
手根骨は数多くの靭帯により連結されていて、手首の動きにおいて重要な役割を果たしています。
STT関節症とは
手根骨のうち、舟状骨(Scaphoid)、大菱形骨(Trapezium)、小菱形骨(Trapezoid)の3個の手根骨で構成される関節はSTT関節(舟状大菱形小菱形骨間関節)と呼ばれ、この関節に起こる変形性関節症をSTT関節症といいます。
STT関節は母指のCM関節と近いため、その辺りになにか障害が生じた時にはCM関節と間違われることが多い関節です。
STT関節は橈骨の親指側にある橈骨茎状突起の側面に出ている部分を手関節の親指側から指先で触れ、そこから親指に向かい少し指先を滑らせると触れる小さい突起が茎状突起の先端ですから、その小さい突起を親指側に超えたところ辺りにある窪みがSTT関節となります。
STT関節の分類
STT関節症は、レントゲン写真での関節の状態により次の3つに分類されます。
Grade1:関節裂隙の狭小化を認めるもの
Grade2:関節裂隙がほとんどなくなったもの
Grade3:関節部に骨硬化像および不整像をみとめるもの
STT関節症になる原因としては
STT関節には、物を掴みながら手首を返す動作で負担がかかるために、そのような動作を多くされる方によくみられるのですが、利き手ではない方の手に発生しやすいようです。
STT関節症になると
STT関節は親指と手関節の動作に関連している関節であるために、変形性関節症になると親指でお皿をつまんで持ち上げる動作や手首を返す動作などで、STT関節部に痛みが生じたり握力が低下したりします。
STT関節症を回復させるには
STT関節を回復させるためには、患部の安静を保持するために装具による固定を行います。
また、痛みが強く日常生活に支障をきたすようなときは、痛み止めの注射で痛みを和らげることもあります。
STT関節症は、痛みの出る場所から母指のCM関節症と間違われることもありますが、細かく痛みの出る動作を確認することで判断できると思います。>>母指CM関節症-親指の痛み・手首の痛みと腫れ
どの関節が原因となり痛みが生じているのかにより、装具にて固定する範囲も変わってきます。
正しく判断し治療を行なわなければ、回復させることもできません。
手首付近が痛い、物をつかみながら手首を返す動作で痛いなど気になられる方は、ぜひ当院へご相談ください。
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