肩が痛い、肩が抜けそうになる、肩の重だるさ脱臼など非外傷性肩関節不安定症の治療は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院へお任せください!
非外傷性肩関節不安定症とは、怪我とは関係なく肩関節部分で安定感がなくなり不安定な状態になっていることをいいます。
症状が出ない状態の時もありますが、日ごろの負担の積み重ねやスポーツ、仕事などをきっかけに肩の痛みやだるさ、抜けそうな感じ、時には上肢のしびれなどの症状が現れることがあります。
非外傷性肩関節不安定症は、肩関節疾患の中の3~4%で、10~20歳代の女性に多い傾向があります。
原因ははっきりしていませんが、全身の関節弛緩、肩関節の形成不全など構造的な問題、または肩周りの筋肉の筋力低下などがあげられています。
この疾患は、状態により以下の4つの病態に分類されます。
1)動揺性肩関節
肩関節に多方向不安定性があり、全身疾患や発症に関して明らかな外傷が関与していないもの。(非外傷性肩関節不安定症の76.3%を占めるそうです)
2)随意性脱臼
本人の意思で脱臼あるいは亜脱臼を随意的にさせることができるもの。(非外傷性肩関節不安定症の12.7%を占めるそうです)
3)習慣性脱臼
本人の意思にかかわらず特定の肩関節姿位で脱臼あるいは亜脱臼をおこすもの。もっとも多いのは80~100°前方拳上位で後方亜脱臼を起こすタイプです。(非外傷性肩関節不安定症の10.4%を占めるそうです)
4)持続性肩関節亜脱臼
肩関節は常に前方亜脱臼位をとっていて、徒手整復は可能であるが整復位の保持ができないもの。(非外傷性肩関節不安定症のわずか0.6%)
対策としては、疼痛や脱臼または亜脱臼による日常生活動作やスポーツ活動の障害が著明でなければ、少なくとも1年くらいは保存療法にて経過を観察していきます。
保存療法では、肩関節安定性改善のために腱板を構成する筋肉を中心とした筋力強化や日常生活動作の指導、スポーツ活動での注意や指導などを行っていきます。
十分な経過観察を行った後に痛みなどの症状、生活上の苦痛の改善が期待できないような場合には、手術療法が適応されます。
非外傷性肩関節不安定症は正しい保存療法、適切な経過観察が重要となってきます。間違った運動や的確に安静を保てば改善出来たものが、間違った過ごし方をしたために手術となるケースだけは避けたいものです。
肩の痛みなどでお悩みの方は
藤田鍼灸整骨院にぜひご相談ください!
06-6698-4568
参考文献
黒田 重史『非外傷性肩関節不安定症 保存療法の限界』プラクティカルマニュアル 肩関節保存療法,99-104.金原出版株式会社
望月 由 ,大前 博路 ,横矢 晋 ,夏 恒治, 柏木 健児,菊川 和彦,今田 岳男,白川 泰山,三原 修三,奥平 信義,安達 長夫(2006)『非外傷性肩関節不安定症の治療成績』肩関節,2006;30巻 第2号:243-246.