肘部管症候群ー指が伸びない・手の小指側のしびれや痛み

肘部管症候群の治療は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にぜひご相談ください!

手首が反らせない、ペンや箸をうまく持てない、指を伸ばせなくなったなど

 

尺骨神経(C5-7)は、頚椎から出た神経で作られる腕神経叢の内側神経束から起こり肩を通り抜け、上腕部では後内側を下行します。

肘関節部分では、肘の内側側副靭帯に接しながら上腕骨内側上顆の後方にある肘部管を通過していきます。

 

その肘部管とは、骨と靭帯で形成されたトンネルで、その中で尺骨神経が圧迫されたり牽引されたりすることにより肘部管症候群は起こります。

 

肘部管症候群が発生する原因としては以下のようなものがあります。

  • 靭帯やガングリオンなどによる尺骨神経の圧迫
  • 肘の使い過ぎや加齢により関節が変形して尺骨神経が圧迫される
  • 過去の肘周囲で起きた骨折が原因で生じた外反肘により引き尺骨神経が引き伸ばされる
  • スポーツや重労働により尺骨神経が引っ張られる
  • その他一時的な尺骨神経の圧迫(睡眠時の姿勢や打撲など)

 

主な症状として、初期では手の小指から薬指の小指側半分までのしびれや痛みを感じるのですが、尺骨神経は指の手のひら側と、手の甲側の両方に分布しているため、指全体がしびれるのが特徴です。(橈骨神経麻痺は手の甲側、正中神経麻痺は手のひら側に痛みやしびれ、知覚障害が出る)

 

進行してくると筋肉が痩せてくることで鷲手変形と言われる肢位をとるようになります。

 

さらに、親指と人差し指で物をつまむ力が弱くなる、箸が使いづらくなるなど、細かい動きがしづらくなってきます。

 

診断は、肘の内側を軽くたたくと小指と環指の一部にしびれが走る「チネルサイン(※1)」の有無を確認します。

肘の変形がある場合には、レントゲン検査で肘の外反変形や関節の隙間の狭いことなどが確認できます。

また、尺骨神経麻痺が起きている場合、フローマン徴候(※2)が陽性になります。

※1:Tinel Sign:チネルサイン=神経の走行に沿って叩いていくと、叩いた場所から末梢へビリッと電気が走る様な感覚が出るときがあります。その様なときにその場所に神経障害があると判断するテスト

※2:フローマン兆候=両手の示指と母指で紙をつまみ引っ張ると母指のIP関節が曲がってしまうと陽性となるテスト。

 

肘部管症候群は、初期の段階で治療を始められると、肘の固定や安静により回復する場合もあります。

しかし進行してしまうと神経を圧迫している原因を取り除くための手術が必要となることもあります。

すべての障害に言えることですが早期発見、早期治療が何より重要です。

手の小指側にしびれを感じたり、指に変形を認められたりした場合は、少しでも早く専門家へご相談ください。

 

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