結核性脊椎炎・脊椎カリエス―背中や腰の痛みと運動制限

大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院です!

結核性脊椎炎・脊椎カリエス:体を動かしたときの痛み、背骨の痛み、背中が曲がってきたなど

 

結核性脊椎炎とは、以前は脊椎カリエスと呼ばれていた肺結核から結核菌が感染することによって起こる脊椎炎で、骨の関節の結核では最も多くみられるものです。

 

発生しやすい部位としては胸椎(50%)や腰椎(40%)に多くみられ頚椎(10%)でもまれに見られます。

 

この病気は昭和40年代に多くみられましたが、抗結核化学療法(ストレプトマイシン)の発達以来急激に減少しています。

よって最近ではほとんどみることがなくなりましたが、根絶したわけではありません。

昔の結核全盛期には若齢者に多発していましたが、現在では肺結核とともに高齢者に多く発生しています。

 

結核性脊椎炎の発症は、血行性に結核菌が椎骨へ移動し、軟骨終板に近い椎体海綿骨で感染することにより始まります。

そして、結核性肉芽が椎体の皮質骨を貫き、感染は前・後縦靭帯に沿って上下に拡大して、腫瘍が形成されていき、さらに進行すると椎体は楔状に圧潰し、亀背へと変形していきます。

 

症状としては、初期はただ背中が痛んだり、背骨を背中から押したり叩いたりすると痛みを感じます。(棘突起の圧痛・叩打痛)

炎症性の疾患としては安静時の痛みが少なく、運動時の鈍痛などがあるために注意が必要です。(冷膿瘍と呼ばれています)

 

結核そのものによる貧血、疲れやすい、だるいといった全身症状もおこります。

また、脊椎の周囲の筋肉がかたくなり、脊椎の運動が十分にできなくなります。特に頚椎と腰椎に発症した場合は動ける範囲が著しく制限されます。

さらに進行していくと、椎体の楔状変形とともに亀背と呼ばれる脊柱の後弯変形がみられます。

この時期には、腹部や殿部に膿瘍を形成したり、脊柱管に膿がたまり神経麻痺が生じたりすることもあります。

さらには膿が後縦靭帯を穿破し脊柱管内に入り込むと結核性脳髄膜炎になる可能性もあります。

 

診断としては、血液検査やツベルクリン反応、画像診断、発熱・背部痛・叩打痛などの所見で行います。

 

脊椎カリエスの治療は、保存療法が基本となります。

コルセットなどを用いて患部の安静を保ち、短くて6か月、平均12か月の抗結核薬による化学療法を行います。

また、進行して骨破壊が著しい場合や、脊髄麻痺が出現した場合には、手術的治療が行われます。

 

背中や腰の痛みについては、このような病気が隠れていることもあります。

結核性脊椎炎痛みを感じて放置していると病気はどんどん進行していきます。

気になる症状や痛みを感じた場合は、様子を見ながら先延ばしするのではなく、まずはお近くの専門家へご相談されることが大切だと思います。

 

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参考文献

永田見生(2007)最新整形外科学体系,第11巻,頚椎・胸椎.中山書店

 

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