大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院>>http://shinkyuuseikotsu.com/
有痛性三角骨(三角骨障害・インピンジメント症候群):バレリーナに多い足関節後部の痛み、つま先立ちで痛い、アキレス腱の奥が痛い、痛みのある場所を押すと痛みが増すなど
三角骨は
足関節はすねの骨である脛骨とその外側に位置する腓骨、そしてその脛骨と腓骨を下で支える形で存在する距骨で作られます。
三角骨とは距骨後突起の外側結節から生じた過剰骨です。
足関節の後方に10人に1人の割合でできる三角骨は、約2/3は片足側であるといわれ、通常は無症状であることが多いです。
三角骨は8~12歳ごろに出現し距骨と癒合するのですが、癒合せずに三角骨として残る場合や距骨の後突起が脛骨と踵骨に挟まれて骨折することで癒合不全となり三角骨となるなどの説があります。
有痛性三角骨とは
有痛性三角骨とは、足関節が尖足位になった際に足関節の後方スペースが狭くなり、三角骨に脛骨と踵骨の間に挟まれるうな力が加わることが原因で痛みが生じる疾患です。
有痛性三角骨の原因としては
急激に足関節を底屈したり、スポーツなどで足関節を底屈させるような動作を繰りかえしたりすることで、三角骨が圧迫刺激を受けることにより痛みを生じます。
サッカーのシュート時やバレエのポワント(つま先立ち姿勢)などを繰り返すことによりみられることが多いですが、捻挫などの外傷をきっかけに痛みが生じることもあります。
有痛性三角骨になると
足首の後ろに何かが挟まったような痛みや、アキレス腱より奥の足首に近い部分に痛みが生じ、足関節を無理に底屈させると痛みが増します。
また、有痛性三角骨は長母趾屈筋腱の炎症を引き起こすこともあります。
有痛性三角骨が疑われるときは
足関節の底屈を強制的に行うと痛みが増強することや、アキレス腱と距骨の間をつまむように探ってみると痛みを感じたりその部位にことも腫れを確認できたりすることもあります。
また、長母指屈筋腱の炎症も引き起こしている場合は、母趾を底屈させることで足関節後方に痛みを感じることもあります。
そうして有痛性三角骨を疑う場合は、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査などを行います。
有痛性三角骨を回復させるには
まずは保存療法が選択されることが多いです。
痛みが強いときは、運動の中止やテーピングなどで患部を安静にして炎症を抑えていきます。
痛みが緩和されたら、足関節の可動域拡大や周囲筋強化など行っていきます。
保存療法を行い改善がみられないものに対しては、三角骨の除去手術が行われることもあります。
有痛性三角骨は、アキレス腱の痛みなどと混同せずに、痛みの原因を見極め適切に対処することが重要となります。
足首の後ろに痛みを感じる、いつまでも痛みが続くなど気になる症状がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。>>http://shinkyuuseikotsu.com/
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
参考文献
門田 聡・長谷川 惇『三角骨障害』(2007)整形外科学大系.中山書店.