オスグットシュラッター病-成長期の膝のお皿の下の痛み

走ると痛む、成長期膝前面の痛み、お皿の下の骨が出っ張っているなどオスグットシュラッター病の治療大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院へお任せください!

 

発育期の活発な子供やスポーツをしている子供にみられる、膝に痛みを伴う疾患の一つに「オスグットシュラッター病」というものがあります。

 

この疾患は、大腿四頭筋の収縮による運動ストレスが膝蓋靭帯付着部の脛骨粗面部に集中し、成長過程にある脛骨粗面部に異常をきたし痛みを発します。

 

オスグットシュラッター病(以下オスグット病)は病期や病態により運動量の調整などが必要です。

そのためには脛骨粗面の成長の過程を考えた上で、レントゲンや3DCT、MIRなどによる分類と照らし合わせて判断することが好ましいと思います。

 

そのレントゲン写真での分類は

①初期: 脛骨粗面部に限局性透亮像を認める ②進行期:分離・分節像を認める ③終末期:遊離対形成を認める

となっていますが、この場合レントゲンよりも3DCTの方が分かりやすいと思います。

 

またMRIの画像による分類は

①初期 :MRI像が正常、もしくは脛骨粗面周囲の炎症像 ②進行期:脛骨粗面の骨または軟骨の部分的剥離像 ③終末期:完全に分離した遊離体の形成 ④治癒期:発症後、骨性の治癒機転により遊離体を形成せずに治癒したもの

となっており、病態の判断にはMRIで見た方がイメージしやすいと思います。

 

オスグット病は、発育期の10~15歳ぐらいの男子に多く、ジャンプや屈伸、ボールを蹴るなどの動きを繰り返すことで発症することが多いです。

 

症状としては、運動時に大腿四頭筋を強く収縮させた時に感じる脛骨粗面部の痛みが主です。よって膝を伸ばす時に抵抗を加えると脛骨粗面に痛みを感じることが多くなります。

また、脛骨粗面部に軽度の腫れや熱感、圧痛、時には脛骨粗面部に骨の出っ張りがみられることもあります。

症状が強い場合は、歩行時や階段昇降時にも痛みが出現することがあり、正座でもよく痛みます。

 

治療としては、スポーツの中止やアイシングなどで患部の安静と炎症を抑える保存療法にて回復させていきます。大腿四頭筋の牽引による負担を軽減するために、ストレッチや手技療法、専用の装具の装着なども効果的です。

ただし、保存療法で改善がみられなかった場合は骨片の摘出や脛骨粗面の隆起部の切除などの手術療法が行なわれることもあります。

 

治りきるまでに負荷をかけると痛みが再発するため、出来れば痛みが完全に消失するまではスポーツを中止するのが一番です。しかし、スポーツを頑張っている子供たちにとっては、休むことによるパフォーマンスの低下などの不安や、クラブでのポジションに影響が出る可能性から思い切って休めないのが現状だと思います。

 

オスグット病は、脛骨粗面の剥離骨折や膝蓋靭帯炎、鵞足円や分裂膝蓋骨との鑑別も必要です。それにスポーツの休止や再開のタイミングなどの見極めが重要になってきます。自分や家族のみでの悩みとせずに、ぜひお近くの専門家と

ご相談の上、回復に向けた取り組みをして頂きたいと思います。

 

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参考文献

福原 隆志坂本 雅昭中澤 理恵川越 誠加藤 和夫(2009)『オスグッド・シュラッター病発症からの期間と大腿四頭筋の柔軟性についての一考察』

日本理学療法学術大会200980),C301117-C301117.

 

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