足底腱膜炎・足底筋膜炎-足の裏の痛み・踵の痛み

住吉区長居西 藤田鍼灸整骨院

足底腱膜炎・足底筋膜炎:足の裏の痛み、踵の痛み、ランニングによる足の裏の痛み、歩き過ぎによる足の裏の痛み、歩き始めの痛み

 

足底腱膜・足底筋膜とは?

 

足底腱膜は足底筋膜とも呼ばれます。

足底腱膜は、足底の踵の前方から足の指の付け根に向かって扇状に広がりながら走る膜のことで、足の土踏まずを作り支えることに携わります。

足底腱膜(足底筋膜)と足底の筋肉、神経|住吉区長居藤田鍼灸整骨院

足底腱膜(足底筋膜)と足底の筋肉と神経

足底腱膜(足底筋膜)側面|藤田鍼灸整骨院

足底腱膜(足底筋膜)側面

 

足底腱膜炎とは?

 

足底腱膜炎とは、その足底腱膜のどこかで炎症が起きたり小さく断裂したりすることで痛みを発すると言われています。

その多くは踵の前のやや内側あたりで痛みが起こりますが、腱膜の真ん中の部分で痛みが生じる場合もあります。

足底腱膜炎(足底筋膜炎)の好発部位|住吉区長居藤田鍼灸整骨院

足底腱膜炎(足底筋膜炎)の好発部位

 

足底腱膜炎は40~50歳代以降の女性、特に長時間の歩行や立ち仕事をする方などに多く見られるほか、ジョギング愛好家やハイキング愛好家、長距離ランナーなどにもよく起こります。

また、足底腱膜炎は単なる炎症ではなく腱膜の組織が変化することで起こるとも言われています。

(足底腱膜炎は〝炎〟という炎症を意味する文字は付いていますが、明らかな炎症は見られないとも言われていて、踵骨付着部付近のコラーゲンに変性をきたして血管が新生し、繊維組織の増生、軟骨化成変化、石灰化、ムコイド変性などが起こることによると考えられています)

 

足底腱膜炎になる理由

 

足底腱膜炎になる理由としては、運動により引き伸ばすような力が足底腱膜にかかり(特にかかと付近)、れが繰り返されることで、その部分が炎症を起こしたり小さな断裂を引き起こしたりするというものです。

 

それらは、ふくらはぎの筋肉や足底腱膜が硬い場合や、扁平足または土踏まずが高い場合は、さらに強まる傾向にあります。

また、脛骨神経の枝である内側踵骨枝が足底腱膜により圧迫されることにより起こるという説もあります。

内側踵骨枝障害による足底腱膜炎(足底筋膜炎)|住吉区長居藤田鍼灸整骨院

内側踵骨枝障害による足底腱膜炎(足底筋膜炎)

 

足底腱膜炎になると

 

特徴的なものとしては、歩き始め踵に痛みを感じること、それが歩いているうちに徐々に軽減されるのですが、1日動いているうちに負荷が蓄積されて再び夕方ごろに痛みが強くなることです。

 

また、押すと痛みを感じる部位が踵の骨の前方内側によく起こります。

 

さらに足底腱膜炎が長期化すると、足底腱膜付着部である踵の骨に棘のような突起の骨棘と言われるものが出来ることもあります。

しかし、写したレントゲン写真に骨棘が映っているからといって、それ自体が痛みを出すというわけではありません。

骨棘が痛みを出すのではなく、骨棘が周りの組織に刺激を加えた結果、組織に痛みや炎症を引き起こすのです。

よって骨棘があるからと言って足底腱膜炎の痛みが治まらないわけではありません。

踵骨棘レントゲン像|藤田鍼灸整骨院

踵骨棘レントゲン像

 

足底腱膜炎の治療

 

足底腱膜炎は基本的には外科的なことはしなくても大丈夫ですが、なかなか治らない状態になることもあります。

難治性のものに対して一部の医療機関では「体外衝撃波疼痛治療装置」という機器を使った治療を行なうこともあります。

 

当院では、ふくらはぎの硬さや足の裏の硬さ、膝から下の軸に対してくるぶしから下の軸がどれぐらい傾いているかなどを、左右の足の裏を見比べながら足の着き方や重心のかかり方などをチェックします。

そして必要な筋肉をほぐしたり強化することで筋肉の調整を行います。

また、テーピングや足底板などで患部への負担を減らしたり、足全体の荷重のかかり方を調整したり、ストレッチで足底腱膜やふくらはぎを緩めたりしながら回復させていきます。

 

足底痛の見極め

 

足底腱膜炎は、朝起きてからの歩き始め、長く座っていてからの歩き始めにかかとを付けないほどの痛みが出ることもあります。

そうした症状が出た場合は、足底腱膜炎である可能性が高いです。

しかし、足の裏に痛みやしびれを訴える疾患は他にもあります。

 

遠位足根管症候群

 

遠位足根管という部位で神経が締め付けられることによって起こります。

内側足底神経、外側足底神経、外側足底神経第1枝のうちのどれか、またはすべてが麻痺します。

なかでも遠位足根管入り口で起こる神経障害をジョガーズフット、遠位足根管出口で起こる神経障害は外側足底神経第1枝絞扼障害(Baxter’s heel pain)やバクスター神経麻痺、バクスター絞扼性症候群と呼ばれるようです。足根管症候群ー足の裏の痛みやシビレ

足根管部と母趾外転筋部で障害される足底の神経・Baxter’s nerve・足底神経|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

足根管部と母趾外転筋部で障害される足底の神経

 

  • ジョガーズフット(jogger’s foot)

足根管の入り口で発生する神経麻痺です。

踵の回内がきつい扁平足のランナーに起こりやすく、内側足底神経がガングリオンや舟状骨結節後方のHenry結節により絞扼されることで起こります。

足部内側から足趾までの放散痛や灼熱痛があり感覚も障害されます。

 

  • 外側足底神経第1枝絞扼障害(バクスター神経麻痺、バクスター絞扼性症候群)

遠位足根管の出口部分で外側足底神経の第1枝が母趾外転筋の筋膜により絞扼されて麻痺し、踵の痛みも訴えるもの。

 

  • その他

アキレス腱付着部の炎症や、足の裏に腫瘤が出来ている時などでも踵周辺に痛みを出すこともありますからしっかりとした見極めが必要です。

足底腱膜炎も、なるべく早く適切な処置を行なうことが早期回復につながります。

踵や足の裏の痛みやしびれでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!

 

大阪市住吉区長居西3-1-33

藤田鍼灸整骨院

06-6698-4568

 

参考文献

 

鬼木 泰成 他(2017)『女子バスケットボール選手に発生した足底腱膜断裂の1例』整形と災害外科 66巻2号,222-226

木下光雄(2007)『足底神経障害』最新整形外科学大系,第18巻6章,末梢神経障害,219~222.中山書店

アクセス

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