膝蓋骨疲労骨折-膝前面の痛み・スポーツ障害・膝のお皿の痛み

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膝蓋骨疲労骨折:膝前面の痛み、スポーツでの骨折、スポーツ障害・膝のお皿の痛み・稀な骨折など

 

膝蓋骨とは

 

膝蓋骨は、膝関節の前面にある「膝のお皿」といわれる人体で最も大きい種子骨のことです。

 

膝蓋骨は、膝関節を保護したり、大腿骨の下部にある大腿骨膝蓋滑車溝を上下しながら、大腿四頭筋が膝関節を伸ばす時の支点になることで膝の屈伸運動を安定させたりする役割を持っています。

膝蓋骨剥離骨折 大腿四頭筋の収縮により膝蓋骨は膝関節伸展運動の支点となる|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

大腿四頭筋の収縮により膝蓋骨は膝関節伸展運動の支点となる

 

 

膝蓋骨疲労骨折とは

 

膝蓋骨疲労骨折は非常に稀な骨折ですが、バスケットボールやバレーボールなどの跳躍系スポーツにみられることがあります。

 

 

膝蓋骨疲労骨折のメカニズムとしては

 

大腿四頭筋が収縮し上方へ引っ張ろうとする力と、それに拮抗する膝蓋靭帯の力により、膝蓋骨が大腿骨に押し付けられる形で膝蓋骨に強い力が加わります。

この膝蓋骨後面が大腿骨顆部関節面に圧迫された状態のまま、膝蓋骨の上下に牽引力が働くことにより膝蓋骨の疲労骨折が生じるとされています。

膝蓋骨疲労骨折 大腿四頭筋と膝蓋靭帯により膝蓋骨に力が加わり疲労骨折を引き起こす|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

膝蓋骨疲労骨折 大腿四頭筋と膝蓋靭帯により膝蓋骨に力が加わり疲労骨折を引き起こす

 

膝蓋骨疲労骨折は、バスケットボールやバレーボールなどの跳躍系スポーツにみられることがあることから、繰り返すジャンプ動作が要因になっていると言われています。

 

 

膝蓋骨疲労骨折が疑われるときは

 

膝蓋骨疲労骨折は、特に怪我などをした要因がなく、膝前面や膝周囲の痛みが数週間から数年にわたりみられます。

MRI検査により鑑別は可能とされていますが、スポーツ選手に多いことや圧痛などの症状から、膝蓋靭帯炎と間違われることがあります。

膝蓋骨疲労骨折は早期に発見し治療出来ればいいのですが、継続してスポーツを続けると完全骨折になってしまうことがあります。

 

 

膝蓋骨疲労骨折を回復させるには

 

早期発見で完全骨折に至っていないものは運動の休止、完全骨折でも骨折部分に開きがないものはギプスなどの外固定による保存療法にて回復させていきます。

しかし、完全骨折で骨折部分に開きがあるものは、手術療法が選択されることがあります。

 

 

膝蓋骨疲労骨折は、稀な疾患であるとともに、膝周りのスポーツによる他の疾患の頻度などから、発見が遅れることがあるのですが、早期に発見し治療を行なわなければ、完全骨折に至りスポーツへの復帰までの時間が長くなってしまいます。

よって頻度は低くても、スポーツをされている方で膝の前面の痛みがあれば疑う必要のある疾患のの1つとなります。。

特に膝を怪我したなどの要因がなく膝の周囲が痛む、膝の痛みが長引くなど、膝に気になる症状がみられる方は、ぜひ当院へご相談ください!

 

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