膝の内側側副靭帯損傷(MCL損傷):膝を捻ってしまった、膝に外力がかかってから痛む、膝の不安定感などのご相談は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院へ!
内側側副靭帯とは、太ももの骨(大腿骨)からすねの骨(脛骨)の内側について、その役割は、膝関節から下の部分が外側へ「くの字」になる事や、膝から下の部分が外側に捻じれることを防いでいます。
よって内側側副靭帯損傷とは、主に膝の関節が横へぐらつくことを抑える靭帯を痛めた状態となります。
内側側副靭帯損傷の多くはスポーツ外傷で、相手との接触により足を捻ったりジャンプの着地時にバランスを崩したり転倒した際などの、膝に外反ストレスがかかることで受傷します。
内側側副靭帯損傷は、サッカー・ラグビー・アメリカンフットボール・テニス・スキー・スノーボード・バスケットボール・体操など多くのスポーツでみられます。
また、内側側副靭帯は、上の部分(ふとももの骨に付いている部分)が弱いので、そこで完全断裂または部分断裂を起こしやすくなっています。
内側側副靭帯には浅層、深層、後斜靭帯が存在します。
浅層の役割は伸展及び屈曲で緊張し膝の安定性をはかっていています。また、浅層が主な働きをしているために損傷を受けやすい箇所となっています。
深層の線維は半月板と連結しているため、深層まで損傷すると半月板損傷も合併してしまうこともあります。
内側側副靭帯を損傷した場合、程度を次の3つに分けて考え固定期間やスポーツ復帰への判断を行います。
Ⅰ度 小範囲の線維の断裂で、痛みのみで膝の不安定性を認めない
Ⅱ度 軽度から中等度の靭帯の断裂で、痛みがあり30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定である
Ⅲ度 靭帯の完全断裂で、痛みが強く30度屈曲位と完全伸展位で不安定である
症状としては受傷の程度にもよりますが、受傷直後は疼痛、腫脹、場合によっては関節の中に血が溜まったり膝の関節から下が外側へぐらついたりします。
また、内側側副靭帯損傷は単独損傷が多いものの、前十字靭帯や半月板損傷などを合わせて痛めている重篤なケースもあります。
内側側副靭帯損傷は、損傷の程度や合併損傷の有無により、治療やリハビリにかかる期間も変わってきます。
受傷直後は、RICE処置(安静・アイシング・圧迫・拳上)を行ったうえで、合併症などの有無も含め、正確な判断が出来るお近くの専門家にみてもらうことをおすすめします。
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
- 参考文献
- 廣川 俊二・山本 耕之・鶴野 玲治・川田 高士(2000)『膝内側側副靭帯損傷の生体力学的検討』バイオメカニズム 15巻,51-62