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腓骨神経麻痺(総腓骨神経・浅腓骨神経・深腓骨神経):下腿外側から足背や足趾背側にかけてのしびれや知覚異常、足関節や足趾が背屈できないなど
腓骨神経は
腓骨神経は足の運動や感覚を司る神経で、坐骨神経から膝関節の後ろで分岐し総腓骨神経となり、膝の外側にある腓骨頭の後ろから外側へと巻きつくように出てきます。
その後総腓骨神経は、浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれ浅腓骨神経はそこから枝を出しながら長腓骨筋や短腓骨筋、そして下腿外側から足背の知覚を司ります。
また、深腓骨神経は下腿の伸筋群に枝を出しながら下降し、足背の母趾と第二趾の間の皮膚知覚を司ります。
腓骨神経麻痺は
腓骨神経が何らかの原因により圧迫されて発症します。
圧迫を受ける場所で最も多いのは、腓骨頭部のところです。
その部分では腓骨神経が皮膚のすぐ下を通るために圧迫を受けやすいのです。
(みなさんがよく経験する腓骨神経麻痺としては、正座後の一定時間にしびれを感じたり足の感覚がなくなったりするものがあり、それは長時間の正座により発生する一過性の腓骨神経麻痺となります)
腓骨神経麻痺になると
腓骨神経麻痺のうち総腓骨神経が麻痺すると、知覚障害として下腿の外側から足背、足の第5趾を除いた足趾背側にかけてのしびれが出たり触った感覚が鈍くなったりします。
また、浅腓骨神経が麻痺すると下腿外側から足背にかけての知覚障害。
深腓骨神経が麻痺した場合は、足背の母趾と第二趾の間に知覚障害が出ます。
さらに腓骨神経麻痺では運動障害としては足首や足趾の背屈が不可能なために下垂足になります。するとスリッパが脱げやすくなったり、よく躓くようになったりします。
歩いた場合も下垂足になっているため、足を高く持ち上げつま先から投げ出すように歩く鶏歩と呼ばれる歩き方になります。
腓骨神経麻痺の原因としては
腓骨神経麻痺は眠りが深い時、膝付近を何かで圧迫し続けてしまうことにより発症するというケースがよくみられます。
通常はそれを防ぐために痛みが出たりしびれたりして寝返りや姿勢を変えるのですが、飲酒や薬、体調などの関係で痛みやしびれによる回避行動が出来なくなると起こりやすくなるのです。
その他、就寝時に発症するケース以外でも
- ギプス固定による圧迫
- ゴムのきついハイソックスによる圧迫
- しゃがみ込む姿勢などを長く続けた場合の筋肉による圧迫
- 腫瘤による圧迫
- 外傷によるもの
などがあります。
腓骨神経麻痺が疑われるときは次の様なテストを行い感覚障害と運動障害の有無を確認します。
- 目を閉じて両下腿の外側や両足の甲に対して筆を使ったり、筆で触る様なタッチで左右同時になでるように触ったりします。その時に麻痺があると思われる側の足の感覚が無かったり、靴下の上から触る様な感覚であったり、通常ではない様な強い感覚にはなっていないかどうか。
- 腓骨頭の周りを握りこぶしの柔らかい部分で響かすように叩くことで末梢に向けてビリッと電気が走る様な感じ(チネル徴候)がないか。
- 足関節を背屈させることが出来るか、背屈させる動きに手で抵抗を加えても左右同じ強さで背屈させることが出来るかどうか。
腓骨神経麻痺を回復させるには
腓骨神経を圧迫している原因がはっきりしているものに対しては、まず圧迫の原因を取り除き経過をみていきます。
時には日常生活で足首を上げられない状態では歩行を行うと転倒の可能性が高くなるために、ギプスなどで足先が下がらない位置で足首を固定し保存的に経過をみていくこともあります。
腓骨神経麻痺は多くの場合は、1ヶ月ほどで回復していきますが、外傷や腫瘤によるものの場合は手術を行うこともあります。
また、腓骨神経麻痺の症状は、腰からの神経症状でもみられるものですから、原因がどこにあるのかをしっかりと見極めることが最も重要なことと言えるかもしれません。
足にしびれがある、足の感覚が鈍い、足首がうまく曲げたれないなどの症状がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
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