腓骨疲労骨折-下腿の外側

腓骨疲労骨折:運動を始めると下腿や外くるぶしの上の方が痛い、安静にしていても下腿や外くるぶしの上の方が痛い、痛みの場所を触ると腫れているなど腓骨疲労骨折を疑った時の初期対応とリハビリは大阪市住吉区の藤田鍼灸整骨院にぜひご相談ください!

 

疲労骨折とは、一度の大きな力が加わることで発生する骨折とは違い、骨折が起こらない程度の力が、骨の同じ場所に繰り返し加わることで発生する骨折です。

 

腓骨疲労骨折は全ての疲労骨折の中で、脛骨、中足骨についで3番目に多く、全体の約10%を占めます。

 

腓骨疲労骨折が発生する原因の多くは運動や体重により同じ個所に加わる荷重です。その他、足底筋群を繰り返し使うことで腓骨に繰り返す負担が加わるケースや、スポーツマンなら発達する筋力が骨の強さに勝る場合にも発生すると言われています。

 

腓骨疲労骨折は原因となった運動のタイプにより疾走型と跳躍型に分けられます。

 

  • 疾走型:発症部位は腓骨骨幹部の下(遠位)1/3に多くみられます。

ランニング時には筋肉の収縮や衝撃により腓骨は内側へと大きくたわみます。

このたわみの繰り返しにより腓骨遠位1/3に疲労骨折が起こります。

 

  • 跳躍型:発症部位は、腓骨骨幹部の上(近位)1/3に集中します。

うさぎ跳びや跳躍時には筋肉の収縮により外側へのたわみ(腓骨の上1/3が内反する)が大きくなります。

このたわみの繰り返しにより腓骨近位1/3に疲労骨折が起こります。

 

症状は、それぞれ骨折部位に限局性の圧痛があり、同部を中心に腫脹や運動痛を生じます。

 

腓骨疲労骨折を回復させるには、スポーツ、運動の中止が原則です。

腓骨は体重の負荷がかからない(非荷重骨)ので、脛骨の疲労骨折と比較すると回復までに要する期間は短くなります。

回復に必要な期間は、およそ2~4週と短期で、スポーツへの復帰には1~2ヵ月が多いとされています。

軽度のものは安静だけで軽快しますが、患部の状態が悪い場合は、骨癒合まで包帯や副子による固定を施行することもあります。

 

腓骨疲労骨折は、症状が現れてから1~2週間で医療機関を受診したり治療院に行ったりすることが多いようです。

 

注意点としては疲労骨折の場合、通常の骨折とは違いレントゲンを見ても一般的な「折れている」という写り方ではないために骨折を軽視し、運動を少し控えるだけでいいと言われる場合もあります。

そのために骨折を軽視して運動を続けることで、結局痛みが長引き、クラブの引退まで全力が出せなかったり休みがちになったり、ひどい時には試合中に完全に骨折したケースもあります。

 

疲労骨折は骨折線がなくとも骨折です。辛いところですが思い切って休んでいただきたいと思います。

 

脛骨の疲労骨折も含め、下腿の疲労骨折はスポーツを一生懸命されている方なら、発症してもおかしくない疾患です。

気になる症状がみられる場合には、痛みを我慢せず早急にスポーツに詳しい医療機関や治療院にご相談されることをおすすめします。

 

大阪市住吉区長居4-5-18

藤田鍼灸整骨院

06-6698-4568

 

参考文献

大久 保喬志・乗松 敏晴・楢林 好隆・森貞 近見・鈴木 良平・神戸 太郎・大塚 浩一『腓骨の疲労骨折の2例』整形外科と災害外科 第22巻4号,390-392

 

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