胸腰椎圧迫骨折:腰痛、背部痛、身体を動かす時の鋭い痛み、背中の痛み、腰の痛み、骨粗鬆症、軽微な外力による骨折などのご相談は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院へ!
腰椎圧迫骨折とは、主に脊椎の椎体と呼ばれる部分に外部からの力が加わることで椎体が潰れてしまう骨折です。
椎体の圧迫骨折は高齢者によくみられ70歳代の約30%に圧迫骨折が認められるといわれています。
外部から椎体に加わる力としては、しりもちをつくことや中腰の姿勢、または重いものを持った時の負荷などがあります。また、咳やくしゃみなどの力が原因となることもあるので、圧迫骨折とは強い外力に限らず、軽微な外力でも発症してしまう骨折ということになります。
ではなぜ軽微な外力でも発症するのかというと、圧迫骨折の多くは骨粗しょう症と大きく関連があるからで、骨粗しょう症があると、骨自体が脆くなっているために、少しの外力でも潰れるケースが出てくるのです。
また圧迫骨折は通常の骨折のイメージとは違うような、自分では気づかない状態で起きていることもあり、レントゲンを見て初めて骨がつぶれていることに気付くこともあります。
まれに背中や腰に激痛が出た時にレントゲンを撮ると圧迫骨折が見られるために、そこが原因となる場合があるのですが、その圧迫骨折は、気付かずに起こった以前のもので今現在痛んでいるのは違う骨以外のレントゲンに写らない箇所ということがあります。
それらは背骨や腰の骨を1つ1つ押したり軽く叩いてみたりして、レントゲンの問題部位と押して響く箇所が一致するかどうかなどで確認出来ることもありますので、やはり手で行う検査は大切です。
これに限らず体を痛めた場合は、体をさわったり患者様自身に動いてもらったりすることなど、口頭での質問や、徒手検査法を使った検査での確認は絶対に必要です。
特徴としては、胸・腰椎の圧迫骨折のほとんどは骨粗しょう症が基盤となって起こりますが、中には骨の癌などが原因で起こることもありますので注意が必要です。
急性期の腰背部痛は安静で軽快、体動で増強することが多く、骨折部に一致して見られることが多いです。
また、臀部などに放散痛として見られることもあり、骨折部位と疼痛を訴える部位が異なることもあるので注意が必要です。
慢性期には椎体骨折の圧潰が進行し楔状化して腰が曲がってきたり、骨癒合せず偽関節になってきたりと頑固な腰背部痛が残ってしまうこともあります。
偽関節になるとさらに脊椎不安定症や、椎体後壁の後方への突出により遅発性の麻痺が生じることがありますから注意が必要です。
胸・腰椎圧迫骨折の治療の基本は安静です。
1ヶ月~1ヶ月半ぐらいは硬めのコルセットで固定し安静にし、痛みの程度と相談しながら衰えた筋力を戻していくリハビリをおこないます。
そして痛みが取れたら、今度は二度と骨折を起こさない気持ちで骨を強くする意識を持つ事が大切です。
圧迫骨折を防ぐためには、骨はある程度刺激が加わらないとどんどん弱くなっていくので、体を痛めるような大きな刺激は避けながら、普段から歩いたり体を動かしたりすることにより軽い刺激を骨に加え続けることが大切です。
しかし、負担が溜まり過ぎた時は負担の除去を意識することも大切です。
そうして普段より骨を強くすることと、痛めないことのバランスを取りながら動ける体、寝込まない体を維持していくことで圧迫骨折にならない体づくりをすることは、全身の健康のためにもなりますから、ぜひ頑張って頂きたいと思います!
腰の痛みや圧迫骨折の初期対応は
藤田鍼 整骨院にぜひご相談ください!
06-6698-4568
参考文献
元文 芳和(2009)『骨粗鬆症性脊椎椎体骨折』日本医科大学医学会雑誌 5巻2号,125-129