大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院
大腿外側皮神経痛、外側大腿皮神経痛、太もものしびれ、太ももの痛み、太ももの灼熱感、太ももの感覚の低下など
大腿外側皮神経は
大腿外側皮神経は、腰椎から出た神経が骨盤内を骨盤に沿うような形で通過し、股関節の前方(以下鼠径部)から太ももの外側の皮膚に分布して、その皮膚感覚を支配しています。
大腿外側皮神経は、鼠径部を通過する際に鼠径靱帯の内側の筋肉との空間を通るために、その部分で外部からの圧迫を受けることでの神経障害が出ると言われています。
また、大腿外側皮神経は、腰椎から出た神経が大腰筋を貫通したり傍を通るために、大腰筋の筋緊張や短縮によってもその神経支配領域にしびれや放散痛が出るとも言われています。
(大腿外側皮神経が鼠径部を通過する部分での神経の走行パターンは様々であり、鼠径靭帯と縫工筋の内側を通るものばかりではなく、鼠径靭帯と縫工筋の外側や、鼠径靭帯と縫工筋の間を通るものなどがあります。また、大腰筋周囲での腰神経叢や大腿外側皮神経の分枝や吻合、走行に関しても様々なパターンがあります)
大腿外側皮神経痛の原因としては
原因としては肥満や妊娠、ベルトやコルセットの締めすぎ、あるいは窮屈なズボンや締め付けの強い下着の着用などにより鼠径部を圧迫すると起こるといわれています。
また、大腰筋部での障害が疑われる場合は、腰椎が前に反りすぎたり骨盤が前に傾きすぎたり、大腰筋に短縮などの異常があることが原因となりうるようです。
大腿外側皮神経痛になると
大腿外側皮神経痛になると、太もも前面から外側にかけての範囲で、しびれ感や灼熱感を伴う痛み、知覚低下などが出現しますが、膝より下や太ももの内側に症状は出ません。
また、鼠径部の神経が圧迫を受けている場所を軽く叩くとひびく、Tinel sign(チネル兆候)がみられることもあります。
大腿外側皮神経痛を回復させるには
肥満や妊娠、ベルトやコルセットの締めすぎ、窮屈なズボンや下着の着用など、神経を圧迫している原因を取り除くことを行い経過をみていくことになります。
しかし、その原因はすべてが中止できるものばかりではないために、当院では必要な場合、周囲の筋肉を和らげる手技や血行の改善などを行います。
また、大腰筋部での異常が疑われる場合は、腰椎の前弯や骨盤の前傾、大腰筋の筋緊張を緩和するための手技を行うことで回復を目指します。
外側大体皮神経痛は、坐骨神経痛や大腿神経痛と間違われているケースが多く見受けられます。
また、大腰筋部での障害は知識として知っておかなければ見つけることさえ出来ません。
よって、詳しく見極め対処することが重要になります。
太もも前面から外側にかけて、しびれや痛み、知覚異常を感じる場合は、ぜひ当院へご相談ください。
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
参考文献
工藤 慎太郎・木原 雅子・山北 和幸・牧野 淳・小崎 琢也・中野 隆『外側大腿皮神経痛の絞扼性神経障害に関する局所解剖学的検討』第41回日本理学療法学術大会抄録集.Vol.33Suppl.No.2