長胸神経麻痺の治療は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にぜひご相談ください!
肩甲骨が浮き上がる 腕を上げられないなど
頸椎から出た5~7番目の神経が腕神経叢となり、枝分かれし、鎖骨の下を通って胸の側面を下りていくのが長胸神経です。
長胸神経は前鋸筋といわれる筋肉を支配しています。
この前鋸筋は、肋骨の前側面から肩甲骨についている筋肉で、肩甲骨を体幹に引き寄せて安定させる作用があります。
長胸神経が麻痺すると前鋸筋が正常に働かないために、肩甲骨をうまく動かせないこととなり肩甲骨の内側が浮き上がってしまいます。
これの状態を「翼状肩甲」といいます。
長胸筋麻痺が起こる原因としては、
- 神経の通り道がリュックサックの紐などで圧迫を受けた時
- テニスのサーブやゴルフのクラブスイングのようなスポーツによる神経の引っ張り
- 産褥期に腕を上げたまま横向きで新生児との添い寝をしたときに伸張されるなどです。
症状としては、腕を前方に上げてくると、うまく上げられず肩甲骨の内側が浮き上がってきます。(翼状肩甲)
重症例では、腕を上げる動きが出来なくなってしまうこともあります。
ただし、翼状肩甲は肩甲骨の固定性が落ちているための症状ですから、僧帽筋の麻痺などによっても引き起こされるので鑑別が必要です。
診断には、問診・触診の他、翼状肩甲の確認、前鋸筋の筋力テスト、筋電図などで行います。
治療の基本は患部にかかる負担や原因を取り除いて、自然回復を待つことになります。
完全に切れてしまっているなど、よほどの重度損傷でない限り神経麻痺は回復させることが出来ます。
しかし、回復には個人差があり、すぐに回復する場合もあれば回復までに1年以上時間を要する場合もあります。
その間は、肩甲骨や肩周りの筋力強化などを行うことが必要です。
肩を動かしにくい、腕を上げにくい、肩甲骨が浮き出てきたなどを感じる場合は疑うべき疾患の一つになります。
はっきりした原因があるときもあれば、これといった原因がはっきりしない場合もありますので、お心当たりのある方は、お近くの専門家にみてもらい、適切なアドバイスを受けられることをおすすめします。
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
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