舟状骨骨折-手首の痛み・手のつけ根の痛み

大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

舟状骨骨折:手首の痛み、転倒して手を付いてから手の付け根の痛みが続く、舟状骨骨折のリハビリなど

 

舟状骨骨折とは

 

転倒して地面に手を着いてしまい、その後いつまでも手の付け根の痛みが引かない・・・

それは、もしかすると舟状骨骨折かもしれません。

舟状骨骨折は転倒し、地面に手を着いてしまうような場面でよく起こる骨折であり、発見が遅れやすいため、偽関節と言われる骨折部分がつかない状態になりやすい骨折でもあります。

 

 

舟状骨とは

 

舟状骨という名前の骨は手と足にあるのですが、手の舟状骨は、手首にある8個の小さな骨の親指側にあり、手首を動かす時にはとても重要な役割をします。そして舟状骨は、手根骨中最も折れやすく、骨折部に変形が残ってしまうと関節症による機能障害も出てしまう重要な骨なのです。

舟状骨骨折-手の舟状骨|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

手の舟状骨

 

 

症状

 

舟状骨骨折が起きると腫れたり握力が低下したり、親指を動かした時に痛みが出ます。

また、親指を立てたピンと立てた時に出る長母指伸筋腱と短母指伸筋腱の間に作られる、解剖学的嗅ぎタバコ入れと言われるくぼみや、そこより少し手のひら側にある舟状骨結節と言われる小さな突起部分を押すと痛みが出ます。

しかし、それらの症状も急性期を過ぎると軽減してきます。

また、舟状骨骨折を放置すると骨折部分が付かないままになること(偽関節)があります。そうすると軽い痛みが続いて手首を動かしにくくなり、さらに滑膜炎を起こすと安静時に鈍い痛みも出てきます。そして偽関節を放置することにより、手根骨の並びが悪くなり(DISI変形)、最後には手関節全体の変形性関節症(SNAC)になってしまします。

舟状骨骨折|タバコ窩・舟状骨結節・短母指伸筋・長母指伸筋の位置|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

タバコ窩・舟状骨結節・短母指伸筋・長母指伸筋の位置

 

 

原因

 

舟状骨骨折は、ボールが手に当たって手を弾き飛ばされた時や、パンチングマシーンをした時、手首を反った状態で地面に手を着いた時などに、腕の骨(橈骨)と地面の間に挟まれた状態となります。そこに体重などの圧力がかかり強い剪断力(断ち切るような力)が働くことで骨折することが多いです。

手の舟状骨骨折ー舟状骨骨折発生時の剪断力|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

舟状骨骨折発生時の剪断力

 

よって、このような強い外力が生じる交通事故や、スポーツシーンでの受傷が多いわけです。

 

このレントゲンは舟状骨骨折の患者様のものです。

舟状骨骨折|住吉区長居藤田鍼灸整骨院

舟状骨骨折レントゲン写真

 

このように舟状骨骨折は大きくズレることがない為に、しっかりと骨折を疑って慎重に観察しなければ非常に見つけにくく見逃しの多い骨折と言えます。

 

 

特徴

 

舟状骨骨折は、骨折をする位置によっては回復に大きな差がでることにも特徴があります。

舟状骨骨折ー手の舟状骨の血管分布|大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院

舟状骨骨折|舟状骨の血管分布

 

図の様に、舟状骨を栄養する血管は2か所から入っているのですが、両方の血管が真ん中よりやや指先側の位置から入ってきます。

2本とも遠くから入るために舟状骨の手前部分は、遠くから入って伸びてきた血管から栄養をもらうことになります。

ですから舟状骨の遠位部は栄養血管が行き届いているため、骨折をしても骨はくっつきやすいのですが、中央部や近位部に骨折が起きると、遠位部から入ってくる栄養血管からの供給が途絶える場合があり、骨が付かなくなるようなケースが出てきます。

また、舟状骨骨折は色々な角度からレントゲン写真をとることも大切です。 レントゲンを撮る角度により、骨折線が鮮明に写る場合と、そうでない場合がでてくるためです。なかには、どの角度から写しても骨折線は見えなかったのに、数日後、再びレントゲン写真を撮ると骨折線が見えるようなケースもあります。 ですから舟状骨骨折を疑う場合は、もしその時に骨折線が見えなかったとしても数日間の経過観察が必要です。 (小児の場合は、骨の成長のために存在する骨端線を骨折線と間違えることもあり、必ず両手のレントゲン写真を比べることも大切だと思います)

その他、レントゲン以外では骨シンチやCTを使っての判断も行うようですが、もっとも有効な手段はMRIであり、早期の判定を必要とする場合はMRIにて確認をしてもらうことが大切です。

 

 

治療

 

舟状骨骨折の治療は、ギプスのみで行う保存療法の場合、手関節を固定するだけでなく、親指の先の関節(DIP関節)から肘の近くまで前腕の形をしっかりと作り、親指や前腕の動きに対して厳密な固定を行うことが必要です。 固定期間は骨折部の安定感や部位により、8週間から長ければ12週間の固定を行う事もありますが、途中で骨折部にぐらつきがでたり、最初から骨折部分に開きがある場合などは手術を選択する必要があります。

舟状骨骨折に対する手術療法は、特殊なスクリューを使って固定をする方法が一般的です。 手術を行うメリットは、しっかりとした固定ができるために外固定期間が短く、仕事やスポーツへの復帰が早くなるケースや骨癒合を得られる確率が上がることなどがあります。 しかし、小さいですが手術の跡は残りますし、焦って早期に動かしてしまう事でスクリューに緩みが生じるようなデメリットもあります。

これらのことから舟状骨骨折は、偽関節を作らないために早期の発見をすることや正確な判断と治療をすることなど、全ての過程において細心の注意を払いながら行うべき骨折だと言えます。

転倒して地面に手を着いてから、手の付け根の痛みと腫れが引かず「おかしいな」と思ってレントゲンを撮ってもらったが、骨折線は見えない・・・しかし、 確かに手の付け根に痛みがあり、舟状骨を抑えると痛みが増す場合、数週間たってもなかなか腫れや痛みが引かない場合はもう一度舟状骨骨折を疑ってほしいと思います。

 

手首に気になる痛みをお持ちの方は、ぜひ当院にご相談ください!

 

大阪市 住吉区 長居 4-5-18

藤田 鍼灸 整骨院

06-6698-4568

 

参考文献

最新整形外科体系 15巻A 6章 骨関節外傷 舟状骨骨折

580

整形外科と災害外科

50:(2)580~583,2001.

陳旧性舟状骨骨折の手術法の検討

熊本整形外科病院

菊田朋朱・田嶋光

川罵眞之

 

 

アクセス

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