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腰椎横突起骨折(肋骨突起骨折):腰痛、体を動かすと腰が痛い、腰部の圧痛、腰の打撲による痛みなど
横突起とは
もともとは肋骨にあたるものなので本来は肋骨突起と言います。そして本当の横突起は肋骨突起の後方に乳頭突起や副突起といった小さな突起として存在します。
しかし、臨床では腰椎の肋骨起骨折のことを横突起骨折として説明されます。
その横突起は、第1腰椎から第5腰椎の椎体の左右にある突起状の骨です。
この横突起には大腰筋や腰方形筋など、体幹を支えたり姿勢を保持したりする重要な筋肉が付着しています。
大腰筋は、3つの筋肉からできる腸腰筋のうちの1つで、椅子に座った姿勢から太ももを上に挙げ胸に近づける動作など、太ももを上げる動作で働きます。
大腰筋を含め腸腰筋が弱ると、足を上げ辛くなるために階段を上る時、足先が引っ掛かかりやすくなります。
大腰筋は、第12胸椎から第4腰椎の椎体と肋骨突起、第1~5腰椎肋骨突起から始まり大腿骨の小転子に付いています。
腰方形筋は、身体を真横に傾ける動作で働く筋肉で、腰方形筋が弱ると姿勢を保つことに大きく影響します。
腰方形筋は、腸骨稜や腸腰靭帯から始まり、第12肋骨や第1から第4腰椎の肋骨突起と横突起に付いています。
横突起骨折の発生
腰椎横突起骨折は、階段から落ちたときやスポーツ中の激しい接触などにより、強い衝撃が直接的に腰に加わることで生じます。
また、まれに腰を強くひねった際にも生じることがあります。
横突起骨折は全ての年齢で生じますが、外傷(スポーツ外傷、交通事故、喧嘩、転落など)の受傷機会が多い青壮年者によくみられます。
好発部位は、第3腰椎の横突起で、多発性(2つ以上の骨折)の場合もあります。
症状としては
起き上がり動作などの腰の動きに伴う痛みや、骨折部を直接押さえた時の痛みが出ます。
しかし、横突起骨折により末梢神経を痛める事はほとんどないので、足のしびれや麻痺等の神経症状が出ることは通常ありません。
横突起骨折を疑う場合
圧痛や運動痛、受傷機転などの所見により横突起骨折を疑うときは、レントゲンやCTを行い判定します。
治療としては
患部を出来るだけ安静に保つことで骨が付くのを待ちます。
基本的には、骨が付くまでには2~3ヶ月ほどかかります。
その中でも骨折部分が離れている場合は、骨癒合しないケースも出てきますが、機能的には支障がないことが多いです。しかし将来的には慢性腰痛の原因になるかもしれません。
強く腰を打って出た痛みがなかなか治まらなかったり腰回りの筋肉が異常に緊張していたりする場合は、ただの腰の打撲と思わずにお近くの腰や外傷に詳しい専門家にご相談ください。
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