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脛骨疲労骨折:走るとすねのあたりが痛くなる、運動を続けるとすねの痛みが強くなる、すねの痛む場所を押すと痛みが増す、運動による脛骨の痛みなど
人の膝から足首の間の部分のことを下腿と言い、下腿は脛骨と腓骨という2本の長い骨で構成され、その下腿の内側に位置する脛骨は、いわゆる向こうずねや弁慶の泣き所と呼ばれる部分の骨となります。
疲労骨折とは
一般的な骨折は、一度の大きな力が骨に加わることで発生するのですが、疲労骨折は、正常な状態の骨に軽微な外力がくり返しかかることにより起こる骨折です。
疲労骨折を引き起こす外力としては、スポーツによるものや仕事によるものがありますが、時には咳やくしゃみが繰り返されることでも発生します。
その中で脛骨疲労骨折は、スポーツによる外力で発生することが多い骨折です。
脛骨疲労骨折の原因としては
脛骨疲労骨折の要因としては
- 脛骨に反復して荷重負荷がかかる
- 筋肉の疲労などにより機能低下が起こり、脛骨に対する負担が多くなりアンバランスな歪んだ力などが加わる。
- 脛骨に付着する筋肉の牽引力により負荷がかかる。
などがあります。
また、それらの直接的な原因に加え、技術面の問題や体力に関する問題、柔軟性の不足、合ってない靴や地面の硬さなど様々な要因も関係してきます。
脛骨疲労骨折の分類
脛骨疲労骨折は、骨折が生じる部分により疾走型と跳躍型に分類されています。
疾走型
脛骨疲労骨折のうちの疾走型と呼ばれるものは、長距離を走ることが多い人に発症しやすく、脛骨の中枢側1/3部付近、または末梢側1/3部付近に起こりやすく、比較的治りやすいと言われています。
跳躍型
脛骨疲労骨折のうちの跳躍型は、ジャンプをよく行うスポーツ(バレーボールやバスケットボールなど)に多くみられ、中1/3部付近に起こりやすく、難治性と言われています。
また、下腿の疲労骨折は上記の他に、脛骨の内果に発生するものや腓骨の下方に発症する疾走型、うさぎ跳びをすることにより腓骨の上方に発生する疲労骨折もあります。
脛骨疲労骨折になると
疲労骨折を発症すると次のような状態になります。
- 軽度:日常生活では痛みを感じないが、運動中あるいは運動後に痛みが生じるようになる。
- 中度:日常生活でも、運動でも痛みが生じ、局所の熱感や圧痛がはっきりと分かる。
- 重度:完全骨折になり、骨折部に動きやズレが生じる
疲労骨折の初期は運動を行った時のみ痛みを感じますが、進行してくると歩行時や安静時にも痛みを感じるようになり、時には突然の強い痛みで発症する場合もあります。
また、疲労骨折があるにも関わらず運動を続けていると、運動の最中に完全骨折になってしまうこともあり、恐ろしいケースでは骨折した骨が皮膚の外へ飛び出てしまうような複雑骨折になることもありえます。
その他、プロであっても疲労骨折に詳しくない場合は、疲労骨折であっても1~2週間の安静でよいと思い込み、患者さんにそのような説明をしていたケースも見られました。
疲労骨折は見た目や症状が骨折通常の骨折よりも軽いために簡単に考えられることがあります。
しかし、固定はしなくともその安静期間は通常の骨折以上ですし、様々な要因を排除またはコントロールする必要性があるため通常の骨折以上に根気と理解が必要な骨折です。
脛骨疲労骨折が疑われるときは
疲労骨折かと感じたときは症状による判断と画像診断にて行われます。
症状による判断では、運動量とその増減や運動の内容、痛みの感じ方などを詳しく聞き取り、押さえると痛みを感じる個所や腫れの有無などを確認します。
脛骨の疲労骨折は、シンスプリントとの判別が必要なのですが、シンスプリントは下腿の下三分の一の10センチほどの少し広い範囲の痛みですが、疲労骨折は5センチ以内と限局的です。
また、シンスプリントでは片足ジャンプを10回20回と行えることが多いのですが、疲労骨折では10回も出来ないことが多いです。
画像診断のうちレントゲン検査は初期の段階では分からないことがありますが、そのような場合は経過をみて1~2週間後にレントゲンを取り直すことで骨折線を確認できることが多いです。
疲労骨折を疑う場合、MRI検査や骨シンチという検査を行うとレントゲンでは写らない様な疲労骨折でも骨折を確認できることもあります。
脛骨疲労骨折を回復させるには
疲労骨折の回復にはとにかく患部の安静が第一で、ランニングなどの運動を中止して保存療法を行います。その間は足に荷重のかからない運動を行いパフォーマンスの低下を防ぎます。
3~4週間後に痛みが落ち着いて来たら、徐々に運動を開始し負荷を増やしていきますが、スポーツに完全復帰をするのは3か月以上を要することが多いです。
また、跳躍型の場合は、再発のリスクもあるために手術療法を選択されることもあります。
脛骨の疲労骨折は、スポーツを一生懸命されている方なら発症する可能性のある骨折であり、初期の段階でしっかりと対処して、重症化させないことが重要です。
無理をして重症化し完全骨折になってしまったり、難治性の疲労骨折に発展してしまったりした場合は、手術が必要となることもあります。
運動をするとすねのあたりが痛む、骨を押すと痛みが増すなど気になる症状がみられる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
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