肩も手も痛い、手が腫れる、ケガをした後の痛みなど、肩手症候群(RSD、CRPS)の治療と対策のご相談は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院へ!
肩手症候群・・・聞き慣れない病気ですね。
もし皆さんが、医療機関で肩手症候群と言われた場合、この疾患は簡単な説明だけでは考えを整理することが難しいと思います。ここでは少しでもご自身の疾患へのご理解と整理が出来るようなお手伝いが出来たらと思い以下に説明をさせて頂きます。
原因
肩手症候群の多くは、首や肩の関節、腕や手の骨折またはケガの治療により、比較的長めの安静もしくはギプスなどによる固定を行った後に発症します。
しかし、首や肩のケガの後ばかりではなく脳血管障害、心筋梗塞、胃潰瘍でも発症することがあり、心筋梗塞や片麻痺の症例の約20%に合併するとも言われています。
また、肩や手指を動かした時の痛みの刺激により、皮膚の感覚を感じる神経が興奮した状態が続くことで局所の血流が低下し、発痛物質の生成が促進されるために再び痛み刺激を受けるという以下に示したような悪循環も大きく関与しています。
【①痛み刺激→②皮膚の感覚神経が興奮→③局所の血流低下→④発痛物質の生成促進→①に戻る】
症状
主に肩や手指の関節が腫れ、痛覚が過敏となり、動かすと強い痛みを感じるために手を使いづらい状態が続きますが、肘付近では症状が軽い場合やない場合もあります。
痛みの特徴としては、患側の手や肩を自分で動かそうとしても、人に動かしてもらっても痛みを伴い、精神的な緊張や、光や音でも強くなることがあります。
また、天候が崩れる前にはうずくような痛みが強くなることもあり、場合によっては外気や雨風に触れただけでも痛みを感じることがあるようです。
さらに進行すると腫れは引きますが、皮膚が硬く突っ張ってくることや関節が固まって動かない状態となり、場合によってはレントゲンにて骨密度の低下が見られることもあります。
施術
施術は、痛みを和らげる効果とともに、細かい血管の緊張緩和による循環の改善およびコラーゲン組織を和らげる事を目的として、気泡浴や温浴を行います。
また、自律神経の調整に有効とされている交互浴(温かいお湯と冷水に交互に手をつける)も行いますが、なるべく早い段階で行った方が良い結果が出るようです。
その他、電気療法を行う場合は、丁寧に周波数や時間の調整を行い、あまりにも強い刺激や長い時間の刺激を行うことは避けた方がよさそうです。
肩手症候群は関節拘縮が出てきた時には、ROM訓練やマッサージなどが必要になる場合もありますが、施術者の熟練度や心理的作用により結果が大きく変わるため、行う場合は治療者と患者さんとの関係性や熟練度をよく考えて行う事が大切だと思います。
特徴
肩手症候群とは現在CRPSという疾患に含まれる一つでCRPSとはComplex Regional Pain Syndromeの略であり、その意味は
Complex=複雑に症状が混ざり合っている状態
Regional=最初に発生した部位を超えてより広い範囲での現象
Pain=痛み
Syndrome=症候群となります。CRPSは名前の通り、複雑な要因が絡み合って引き起こされる疾患なのです。
以前、肩手症候群の分類はRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)に含まれていましたが、交感神経の関与が疼痛を引き起こす一因であると考えられるRSDに自律神経のお薬や、ブロック注射などによっても疼痛が取れない例もあることがわかり、現在のCRPSという疾患名が提唱されRSDやカウサルギーはその中に分類されるようになりました。
肩手症候群といわれ、施術に悩んでおられる方は
藤田鍼灸整骨院 にご相談ください!
06-6698-4568
参考文献
望月由 越智光夫:肩手症候群 最新整形外科大系13巻第9章肩関節・肩甲帯pp 332-pp336 .中川書店.1999.