大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院
後頭神経痛:頭痛、後頭部の痛み、頭頂や頭の前の方の痛み、耳の後ろの痛みなど
後頭神痛とは
後頭神経とは、後頭部の感覚をつかさどる神経であり、後頭神経痛は、その神経が支配する領域に起こる神経痛です。
後頭神経痛には、大後頭神経痛と小後頭神経痛、大耳介神経痛があるのですが、それぞれ痛む場所が違うだけで、痛みの質や程度は同じような感じです。
後頭神経痛の特徴
後頭神経痛になると、片側の首から後頭部や頭頂部、耳の後ろ側にチクチク、ズキズキ、ピリピリしたような感じの痛み痛みが出たり、違和感や痺れが出たりします。
後頭神経痛が出る理由
後頭神経痛が出る理由としては、頚椎から出た神経が、頭を支える首の筋肉の間を通って走行しているため、筋肉による圧迫やけん引を受けやすいと考えられています。
- 大後頭神経:第2~3頚神経の後枝で作られる大後頭神経は、頭半棘筋と僧帽筋を貫いて表層へ出てきます。
大後頭神経の頭半棘筋貫通部分は結合組織で固定されていないために、頭部を動かしても大後頭神経は自由に動くことが出来ます。
一方、僧帽筋貫通部では大後頭神経が結合組織により固定されているために、大後頭神経は首を動かすと僧帽筋貫通部分でけん引や締め付けによる障害を受けやすくなるのです。
- 小後頭神経:後頚三角から出て胸鎖乳突筋の後縁に沿って上へ向かい、耳の後ろからその上方を支配します。
- 大耳介神経:第2第3頚神経から起こり、胸鎖乳突筋の深部を通ってその中央・後縁に現れて胸鎖乳突筋と広頚筋の間をまっすぐ上へと向かいます。
大耳介神経の前枝は耳下腺部の皮膚、後枝は耳の後ろと外側の皮膚を支配します。
また、圧迫を受ける原因としては、長時間の同じ姿勢、寝不足や疲れ、慢性的な肩こり、精神的なストレスなどが考えられます。
後頭神経痛になったら
後頭神経痛の多くは、一定期間症状を繰り返したのち数日で消失しますが、中には長期にわたって続く場合もあります。
そのような場合は、肩こり首こりなどの筋緊張に対する処置やストレスにも目を向けてみると回復する確率は高くなると思います。
肩こりや首こりストレスには、血液循環を改善する足湯や適度な運動を行うことや、本当に筋肉を和らかくすることができる専門の技術を受けることが大切です。
また、肩こり首こりの原因には、日頃の姿勢や歪みなどの根本原因があるケースも多いため、なかなか回復してこない場合は生活動作を一度見直してみてください!
後頭部の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
参考文献
清水 曉(2014)『頭蓋表層の解剖学的要因による頭皮神経痛と頭痛―眼窩上神経痛・後頭神経痛・開頭術後頭痛―』臨床神経学雑誌 54巻 5号,387-394
上田泰久・小林邦彦(2014)『大後頭神経の走行および圧迫・伸張部位について』第49回日本理学療法学術大会