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中手骨骨幹部骨折:手の甲の腫れや痛み、指が動かしにくい、手を強くぶつけた、手を強く捻ったなど
手を構成する骨
人の手は手根骨、中手骨、基節骨、中節骨、末節骨で構成されています。
そのうちの中手骨は手根骨に関節している骨で、中手骨は手根骨側から指先に向かって基部、骨幹部、頚部、骨頭部と分類されています。
この中手骨の中央部で起きた骨折を骨幹部骨折といいます。
中手骨骨幹部骨折は
中手骨骨幹部骨折は直接の外力や、関節的な外力、または外力の強さなどの理由により横骨折、斜骨折、粉砕骨折、螺旋骨折といった骨折のタイプに分かれます。
横骨折は、パンチなどの軸圧や直達外力で生じ、骨間筋の緊張により背側凸の屈曲変形を起こします。
斜骨折・螺旋骨折は、指のテコ作用による捻じれの力により生じ、短縮や回旋変形を起こします。
粉砕骨折は、高度な力が直接、手部にかかり、軟部組織の挫滅や複数の指の骨折が生じ、短縮や変形が著明で重症なことが多いです。
中手骨骨幹部骨折が起こると
受傷時すぐには、打撲と勘違いされることもあるのですが、すぐに腫れや痛みがひどくなり、痛みのために指を動かしにくくなります。
また、骨折のタイプにより骨のズレがみられる場合は、外観でも分かることがあります。
中手骨骨幹部骨折が疑われるときは
圧痛や腫れ、皮下出血、変形、中手骨の患部以外の部分や基節骨を把持しそこから患部に力を伝えることで患部に痛みが出るのかどうかを確認する介達痛などにより判断します。
そして骨折が疑われる場合は、レントゲンにて骨折のタイプや程度、転位(ズレ)の状態を確認します。
中手骨骨幹部骨折になったら
横骨折の場合は、中手骨がそれぞれ深横中手靭帯によって支えられ、隣にある中手骨が支えとなり、骨折部が安定しているので、ギプス固定による保存療法が行なわれます。
その際、骨折部の背側凸変形を強制するように、3点で支持するなど骨がずれないように工夫することが重要です。
斜骨折・螺旋骨折の場合は、回旋転位や短縮転位が起こりやすいため、手術により骨折部を固定することが多いです。
粉砕骨折の場合は、軟部組織の挫滅や高度な変形を伴うことが多いため、状態に合わせた手術による治療が行われます。
中手骨骨幹部骨折は、初めは打撲と勘違いしてしまい、骨のズレなどがない軽症の場合は、長引く痛みによって気づくこともあります。
しかし、中手骨骨幹部骨折は早期に適切な処置を行わないと、骨折部のズレが大きくなりその形で骨が癒合してしまうこともあります。
そうなると指の曲げ伸ばしの軸がズレ、手を閉じた時や開いた時に指と指が重なったり、手を開いた時に小指のみが離れた状態になると洗顔時に小指で鼻や目を痛めたり、指にうまく力が伝わらなくなることもあります。
手の甲に痛みや腫れがある方や長引く痛みでお困りの方、中手骨骨幹部骨折後のリハビリは、ぜひ一度当院へご相談ください。
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
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