斜頚(しゃけい)ー頭部が傾いている・子供の首が傾いた

斜頚についてのご相談は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にご相談ください!

頭部が傾いている、子供の首が傾いた、首の動きの制限、首の動きに左右差があるなど

 

斜頚とは、自然にしていても首が傾き、常に同じ方向を向いている状態のことをいいます。

斜頚には先天性と後天性があり、さらに原因によって以下のように分類されます。

 

  • 先天性

筋性斜頸:もっとも頻度が高いもので、首の全面にあり頭部を傾ける働きをもつ胸鎖乳突筋にしこりができ硬く縮むことによって生じます。

典型的な状態は、しこりがある側と反対側に顔を向け、しこりがある側に頭部が傾く状態です。

胸鎖乳突筋あるしこりは生後2~3週で最も大きくなり、その後は少しずつ自然と小さくなってくることが多いです。

昔は治療として、しこりのある胸鎖乳突筋のマッサージが行われていましたが現在ではかえって悪化することもあるために行わないことが基本線となります。

筋性斜頚は生後1歳半までに8~9割は自然治癒するとされています。

 

骨性斜頚:生まれつき頸椎や胸椎に先天的な形状異常があるもの。

 

  • 後天性

 

炎症性斜頚:中耳炎や扁桃炎などの炎症が起こった後に、環椎(第一頚椎)と軸椎(第二頚椎)の並び方に異常を生じるもの。

 

眼性斜頚:目を動かす筋肉に異常が起こることで頭が傾いていきます。

 

痙性斜頚(頚部ジストニア):精神的要因や神経の障害などによる筋肉の異常緊張によって生じます。

 

その他、習慣性、耳性、関節性などがあり、関節性の斜頚としてしばしばみられる環軸関節回旋位固定は、外傷、上気道感染、扁桃摘出術や咽頭形成術などの手術後に発症することが多く、関節内の障害が問題となる場合の障害因子として関節半月様滑膜ひだの陥入、加滑液の貯留、関節外の障害因子としては横靭帯の弛緩・断裂、筋肉の過緊張などが関係していると言われています。

 

斜頚の検査や診断には以下のようなものがあります。

  • 触診・問診
  • 血液検査:炎症性斜頚であるかの判断のため、炎症の有無や程度を調べます。
  • 画像検査:首の状態を調べるため
  • レントゲン・頸部CT・MRIなど

 

治療に関しては原因によりそれぞれ異なります。

  • 筋性斜頸

「向き癖」の改善として、顔の向いている方向と反対の方向にテレビやライトを置いたり呼びかけたりして、自然と反対側に向けるように環境の設定を行います。

 

  • 骨性斜頚

成長に伴って何らかの症状や障害が生じた場合には、手術的治療を行ないます。

 

  • 炎症性斜頚

頸椎カラーによる頸部の安静や、抗炎症薬の内服を行います。

 

  • 眼性斜頚

眼科の受診、目の筋肉のトレーニングなどを行います。

 

  • 痙性斜頚

対処療法による症状の緩和を目指します。

薬物治療・ボツリヌス毒素注射・手術

 

斜頚の約9割は1歳半までは経過を観察するだけで、少しの傾きや頭部のゆがみがやや残るとしても外見上問題ない程度に改善します。しかし再発があることも伝えなくてはいけません。また約1割の改善がみられないケースは、手術(腱切り術)や装具による治療になることもあります。

 

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