動揺性肩関節症の治療は住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にぜひお任せ下さい!
肩の痛み、肩が抜けそうな、脱臼しそうな不安な感じ、腕のしびれ感、肩こりなど
動揺性肩関節とは
外傷での肩関節脱臼や肩関節の構成など異常が無いのにも関わらず、あらゆる方向に正常以上に動いて、不安感をともなう状態のことをいいます。
外傷と関係なく、自分の意思によりに肩を脱臼させたり、腕が特定の位置になった時に肩が習慣性に脱臼したりする状態も動揺性肩関節症に含まれます。
(動揺性肩関節症とよく似た疾患にMDI(multidirectional instability)
がありますが、MDIは外傷性や反復性のものも含む2方向以上の不安定性がある状態を指します)
動揺性肩関節症は
全肩関節疾患中約2%にみられ、男女比は1:1.4で女性に多く13~14歳で発症することが多いのですが、生まれつき関節の柔らかい子供に多く、ほとんどが両側の肩関節にみられます。
動揺性肩関節症の原因
動揺性肩関節症の明らかな原因は不明ですが、以下の様なことが原因だと考えられています。
- 肩甲骨関節窩後下縁の形成不全
- 関節窩傾斜角の異常
- 肩甲骨の外転・外旋筋力の低下
- 関節包や関節周囲軟部組織のコラーゲン繊維の異常
症状としては
肩関節の痛みやだるさ、脱臼をしそうな不安感、腕のしびれ感、挙上困難、肩こりなどです。それらは物を持ち上げたり、軽く腕を引っ張られたり、スポーツで少し使い過ぎた場合など、軽い負担でも発症します。
また、関節の可動域は大きく、全身性の関節弛緩の症状があるケースもあります。腕の上げ下ろし時には肩甲骨の動きが小さかったり、異常な動きをしたり、肩甲骨が後ろに突出していることもあります。
肩関節の動揺性を私たちがみる時には
- 患者さんが座った状態で肩の力を抜いてもらい、その患者さんの手首辺りを持ち真下に引っ張った時に、肩峰と上腕骨頭に隙間が出来るかを見るサルカスサイン(Sulcus sign)
- 患者さんの肩を前から押した時に上腕骨頭が関節窩後縁を超えて後ろにずれるロードアンドシフトテスト(Load and shift test)
- 患者さんに手を真上に上げてもらい、その時に上腕骨頭が側方、後方にずれる状態で、触ってもそのズレを確認することが出来るスリッピング現象(Slipping現象)
などを行います。
治療としては
まずは保存療法として、姿勢の矯正や筋力増強訓練などを行っていきます。
姿勢矯正や筋力増強訓練が効果的でない場合は、装具を用いて姿勢矯正を行うとともに肩甲骨周囲筋および腱板機能訓練を行うこともあります。
しかし一定期間保存的に経過を観察しても、症状に変化がなく、日常生活やスポーツに支障をきたす場合には、手術療法が適応となります。
手術療法としては、緩くなった関節包を縫い縮める手術や、肩甲骨関節窩の傾 斜を変化させる臼蓋骨切り術や臼蓋形成術、大胸筋移行術などがあります。
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
参考文献
望月 由・大前博路・横矢 晋・夏恒 治・柏木 健児・菊川 和彦・今田 岳男・白川 泰山・三原 修三・奥平 信義・安達 長夫(2006)『非外傷性肩関節不安定症の治療成績』肩関節 30巻第2号、243-246