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中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)-手の甲の腫れや痛み、指を動かしにくい、物を殴ってから手の甲が痛むなど
手の骨は
人の手の骨は手根骨、中手骨、基節骨、中節骨、末節骨で構成されています。
そのうちの中手骨は、手根骨に関節している骨で、手根骨側より指先に向かって、基部、骨幹部、頚部、骨頭部に分類されます。
この中手骨の頚部の部分で起きた骨折を、中手骨頚部骨折といいます。
中手骨頚部骨折は
中手骨頚部骨折は、パンチや直接の外力により中手骨が細くなっている頚部の部分で発生する骨折で、その多くは手のひら側へと骨頭部が落ち込む形になります。
中手骨頚部骨折は手の骨折の中の20%を占めると言われています。
パンチ動作で発生することが多いためボクサー骨折とも呼ばれていて、プロボクサーでは第2・第3(人差し指・中指)指に多いです。一般の人では第4・第5指(薬指・小指)に多くみられ、その場合はファイター骨折と呼ばれることもあります。
ボクサーの場合はまっすぐ正確にパンチを打ち込むのに対し、一般の方の場合は怒りに任せて壁などを叩いた場合に多く発生しますので、その場合、正確に打ち込むことなく斜めに叩くことで第4・第5指に当たってしまうようです。
その様な理由により、一度のパンチによる強い衝撃が中手骨の頚部にかかったり、強いパンチ動作を繰り返すことで中手骨の頚部が骨折するわけです。
中手骨頚部骨折が起こると
パンチの衝撃が加わった後に、手の甲に強い痛みや腫れがみられます。
ときには、変形や指が動かしにくいなどの運動障害が出ることもあります。
中手骨頚部骨折が疑われるときは
問診にて、明らかな外傷歴(何かを殴ったなど)があるのか確認し、視診と触診を行います。
圧痛や腫れ、内出血、変形などの確認、中手骨の基部や基節骨側から中手骨頚部に圧を加えて痛みが出るのかをみる介達痛の確認などを行い、骨折が疑われる場合にはレントゲンにて骨折の程度や転位(ズレ)を確認します。
中手骨頚部骨折になったら
軽症で骨折部の転位がないような場合や、転位が小さく整復可能な場合は、保存療法として、1~4指の関節を直角に曲げた状態でギプス固定を行います。
この際、中手骨頚部骨折では骨頭部が手のひら側へと落ち込むことがあるために、加減が重要ですが骨幹部を軽く抑えながら手のひら側より骨頭部に軽く圧を加えると骨頭が落ち込みにくくなります。
また、転位が大きく整復が出来ないような場合は、スクリューやプレート、鋼線などを用いた手術により整復し固定します。
保存療法の場合、4~6週間の固定を行い、骨癒合が確認できたら手指の屈伸訓練などのリハビリを行っていきます。
中手骨頚部骨折は、適切な処置が行われなかったり骨癒合前に動かしてしまったりすると、指の曲げ伸ばしの方向がおかしい、指にうまく力が伝わらないなどの、機能障害を起こすことがあるので注意が必要です。
中手骨頚部骨折は、一般的には、壁を殴る、喧嘩で人を殴るなどした時に発生することが多い骨折です。
そのようなエピソードがあり、手の甲に痛みや腫れがあるときは疑うべき疾患です。
手の甲に痛みや腫れがある方や中手骨頚部骨折後のリハビリは、ぜひ一度当院にお任せ下さい!>>http://shinkyuuseikotsu.com/
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