大阪市住吉区長居藤田鍼灸整骨院>>http://shinkyuuseikotsu.com/
距骨外側突起骨折:捻挫による骨折、足の外側の痛み、スノーボードによる骨折、見逃されやすい骨折など
距骨外側突起とは
足根骨の1つである距骨の外側に突出している部分で、踵骨の上に距骨が乗るように関節面が構成されていてるのですが、外側突起は外力が加わることにより骨折することがあります。
距骨外側突起骨折の分類
距骨外側突起骨折にはHawkinsにより次の3つのタイプに分類されています。
Ⅰ simple flacture(単純骨折)
Ⅱ comminuted fracture(粉砕骨折)
Ⅲ chip fracture(細片骨折)
距骨外側突起骨折の発生メカニズムとしては
距骨の外側突起が骨折するメカニズムとしては、足関節が背屈強制され、そこに足の裏が外側に向くような外反強制の外力が加わった際に、距骨と踵骨が衝突し骨折が起きるといわれています。
距骨外側突起の受傷機転
受傷機転としては、スノーボード中に逆エッジと言われる、本来は荷重をかけてはいけない方のボードのエッジに荷重がかかり引っ掛かることで転倒したり、ジャンプの着地を失敗したりした際や、交通事故などで急激な外力が加わった際に起こるといわれています。
距骨外側突起骨折が起きると
距骨外側突起骨折になると、骨折部位に圧痛がみられ、足関節全体が腫脹し、皮下出血もみられます。
距骨外側突起骨折が疑われるときは
距骨外側突起骨折を疑うときは、受傷機序や圧痛のある場所の確認をしたのちに、レントゲンにて左右の足を見比べて判断し、必要であればCTにて骨折の有無を確認します。
距骨外側突起骨折になった時は
距骨外側突起骨折になった時は、転移が少なければギプスなどで約6週間固定を行い保存的に治療していきます。
転位が大きい場合や他の骨折を合併している場合などは、手術療法が必要です。
距骨外側突起骨折は足関節捻挫と間違われやすいのですが、適切に診断や治療が行われなければ、軟骨変性や偽関節、変形癒合、関節症などが発生し、距骨下関節の痛みが残存しやすいので注意が必要です。
距骨外側突起骨折は稀な疾患ではありますが、近年、スノーボード人口の増加に従い、スノーボード外傷としてみられることが増えてきています。
スノーボードだけでなく、不意な外力により受傷することもありますので、何らかの外力により足の外側に強い痛みや足関節全体に腫脹がみられるようなときは、ぜひ当院へご相談ください。
>>http://shinkyuuseikotsu.com/
大阪市住吉区長居4-5-18
藤田鍼灸整骨院
06-6698-4568
参考文献
藤田雅章・秋山寛治・大坪義昌・泉賢太郎・吉原由樹・西口雅彦・伊藤茂「距骨外側突起骨折の1例」整形外科と災害外科,41:(1)261~264.1992