膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼の初期対応と治療は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にお任せください!

膝の痛み、膝の腫れ、膝に力が入らないなど

 

太ももの前にある大腿四頭筋という大きな筋肉は、膝の少し上で腱となり膝蓋骨の後面と側面を包み込んだのちにすねの骨の前上方にある脛骨粗面という部分について終わります。

その大腿四頭筋付いている膝蓋骨は、太ももの骨の一番下の前方から下方にかけての部分と大腿膝蓋関節という関節部分を構成しています。

また、膝蓋骨は膝を曲げ伸ばしすることにより大腿骨の前方から下方にかけて移動しています。そして大腿四頭筋が上手く働くための〝てこ〟の力を引き出す滑車のような役割をしているのです。

 

膝蓋骨は膝を伸ばしている時には大腿四頭筋が緩んでいるために上下左右にある程度動かすことが出来ます。そして膝を曲げるとともに大腿四頭筋のゆるみが無くなることで大腿骨へ押し付けられる形となるため動かなくなります。

 

膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨が膝の角度により動ける範囲からずれてしまう状態をいい、膝の構造、形態的な特徴からほとんどは外側にはずれます。膝蓋骨を脱臼する時に膝蓋骨や大腿骨の関節面の一部が骨折していることもあります。

また、膝蓋骨は大腿骨正面の溝にはまるような位置にあり、膝蓋骨がこの溝を乗り越えてはずれることを脱臼と言い、完全に乗り越えはしないがずれたとすれば亜脱臼と言うことになります。

 

膝蓋骨脱臼をする人は、生まれつきの素因を持っていることが多く、膝蓋骨や大腿骨の形、位置の異常、X脚、大腿四頭筋の作用する方向と膝蓋腱の方向が異なっていることなどがあげられます。

10歳代の女性に多く、初めて脱臼した後、約20~50%の方が繰り返して脱臼し、日常生活やスポーツ活動などで脱臼する不安感を感じます。(反復性脱臼・亜脱臼)

また、脱臼時に膝蓋骨の内側を支える靱帯の断裂や骨折を伴うこともあります。

 

膝蓋骨脱臼が発生しやすいケースは、ジャンプの着地などで筋肉が強く収縮した時や膝が伸びた状態で急に脛骨をねじるような力が加わった時、膝蓋骨を強く打ち付けた場合などがあります。

 

膝蓋骨脱臼は、自然に整復されることが多いのですが、整復されないときには整復が必要です。

 

治療としては、初めて脱臼した場合では靭帯の断裂や骨折がなければ装具などで固定をして、痛みや関節の腫れが収まってきたら徐々に体重をかけて歩き、膝を動かすようにします。

しかし、初めての脱臼でも骨折を伴っていたり、反復性脱臼になりやすい要因があったりする場合は、手術が必要になってくることもあります。

 

治療のための固定を除去した後や手術後もそうですが、膝蓋骨脱臼をされた方は、もともとの足の形状により脱臼をしやすいわけです。よって健側の脱臼や再脱臼を予防するために膝周りの筋肉の筋力アップやストレッチなどを積極的に行うことがおすすめです!

 

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参考文献

上田 博也・坂本 央・利光 哲也・寺戸 一成・富重 治・山口 智太郎・馬渡 太郎・川村 秀哉(2001)『膝蓋骨脱臼の自然経過』整形外科と災害外科 第50巻1号,134-136

 

中野 俊次・遠藤 寿男・辺見 達彦・西良 浩一(1993)『膝蓋骨脱臼の治療』災害外科と整形外科 第42巻4号,1390-1393

 

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