神経障害性関節症(シャルコー関節)

神経障害性関節症/Charcot関節(シャルコー関節)とは

中枢神経障害や末梢神経障害が原因で、深部知覚および関節防御反射が障害にされることにより高度な関節破壊と関節の変形を生ずる疾患です。

 

神経障害性関節症は

40~60歳の女性にやや多く、男性よりも女性にやや多く発症します。

初期には症状が単関節でみられますが、60%以上が経過とともに多発性となります。

 

原因と障害される部位

神経障害性関節症は、基礎疾患により侵される関節の分布が大きく変わります。

脊髄癆では膝関節および股関節が侵され、糖尿病では足および足関節が侵されます。

脊髄空洞症では一般的に脊椎や腕が侵されることが多く、特に肘と肩に影響が出ます。

その他脊髄損傷や脊椎破裂、先天性無痛覚症、Hansen病、梅毒による脊髄障害が原因となるものがありますが糖尿病やアルコール中毒によるものが近年では増加しています。

さらにはステロイド薬によるものもありステロイドは強力に炎症を抑えてくれる一方、関節軟骨の代謝を抑制し軟骨下骨の萎縮や骨壊死を引き起こすことがあり、広い意味ではこのケースも神経障害性関節症に含まれることもあります。

 

初期の症状としては

痛み、膝に水が溜る、関節の亜脱臼や不安定性などが出たりします。

しかし、痛みを感知する能力が損なわれる頻度が高いため、関節の損傷の程度の割には痛みが軽度であることが多いです。

そして日常生活での捻挫や小外傷などの負担が繰り返されることで破壊されていきます。

進行期には、急速な関節破壊(例:関節周囲骨折または緊満した血腫)が引き起こされ、関節にたまった余分な体液と骨の異常な増殖のために、通常は関節が腫れ極度に痛む場合があります。

 

診断には

異常な関節水症やレントゲンに対して軽めの痛みが続く場合。

基礎疾患となる神経疾患のある患者で、破壊性であるが予想外に痛みのない関節症を発症した場合に本症が疑われます。

レントゲン検査では、関節の損傷(カルシウムの沈着や骨の異常な増殖が多い)と変形など特徴的なX線上の異常がみられたら診断が確定します。

 

治療としては

早期に発見し関節破壊が進む前に、杖や装具などで外力から関節を保護する初期治療が大切となります。

破壊が進行した場合は、関節固定術や人工関節置換術などの手術療法があります。

また、基礎疾患の治療を行なうことにより、関節症の進行が遅くなるケースもあります。

 

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