神経痛性筋委縮症

神経痛性筋委縮症とは、主に一側の頚部・肩・上腕の神経痛で発症し、疼痛は数日~数週間持続します。そして疼痛が軽快したのち同側上肢に筋委縮と弛緩性の麻痺が出てきます。

 

障害を受けやすいのは、棘上筋、棘下筋、前鋸筋、菱形筋、三角筋、上腕二頭筋などの近位筋が多いですが、遠位筋が障害されることもあります。

 

神経痛性筋委縮症は腕神経叢およびその周辺末梢神経が運動、外傷、外科手術などにより負荷を受け、そこにウイルスが感染し神経炎を起こすとも考えられています。

 

神経痛性筋萎縮症は中年以降の男性に好発し、利き手側に起こることが圧倒的に多いです。

 

治療としては

発症早期(4週間以内)の副腎皮質ステロイドホルモン投与が、疼痛期間の短縮と症状回復に有用であるとの観察研究の結果があります。

免疫グロブリンの大量静注療法の有用性も症例報告として列挙されているのですが、有効性は確立されていません。

 

神経痛性筋委縮症は従来,自然軽快することから予後良好であると考えられていましたが、実際には疼痛や運動麻痺の残存や再発が多く、罹患肢の実際の機能予後は半数以上が不良であるともいわれています。

 

神経痛性筋委縮症は、早期発見、早期治療が何より重要な疾患の一つです。

 

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参考文献

福島和弘『炎症性ニューロパチーの新たな展開 神経痛性筋萎縮症(neuralgic amyotrophy)の臨床像とMRI所見』臨床神経学,54巻12号,2014

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