痛風―足の親指、足首、膝、手首、肘の痛みと腫れ

足の親指の内側の激痛、足首などの関節の突然の痛み、原因のない関節の痛み、など、これといった原因も心当たりなく急激に関節の痛みが出た場合。または耳や足首、肘やアキレス腱にこぶが出来た場合は痛風を疑った方がいいかもしれません。

 

痛風とは

 

血液中の尿酸値が上昇(高尿酸血症)しすぎることにより、関節内に尿酸塩結晶が生じ、それが原因で激しい関節炎をきたす疾患です。

 

尿酸とは

 

細胞の代謝やエネルギー代謝から生成されたり、飲食物に含まれるプリン体が肝臓で分解されたりすることで出来る物質です。尿酸は代謝によるものが8割、飲食物からのプリン体分解によるものが2割を占めます。

 

なぜ痛風になるのでしょう?

 

昔はぜいたく病とも言われていましたが、痛風の元となる高尿酸血症は日本の成人男性の25%に見られるほどプリン体を多く含む飲食物をとり過ぎる傾向にあるのです。またそれ以外にも代謝経路のどこかに異常があることで、多くのプリン体を分解することになり生産される尿酸も多くなります。

通常生産された尿酸は腎臓や腸管から排出されていくのですが、排出量より生産量が多くなると、血中の尿酸値が上昇し高尿酸血症という状態になるのです。

そして高尿酸血症という状態が続くと尿酸が結晶となり組織についてしまうことで痛風になるのです。なお高尿酸血症は痛風結節、痛風腎、尿路結石なども引き起こします。

 

痛風の特徴は

 

痛風は10代より発生し30歳代が最も多く、その95%は男性です。

痛風による痛みと関節の腫れは正確に言うと痛風関節炎です。痛風関節炎は足の親指の付け根に最も多くみられますが、足首や足の甲、膝や肘、手首にも生じます。

その他、痛風が進行すると痛風結節というこぶが出来るのですが、痛風結節は耳たぶや肘、親指の付け根、足首やアキレス腱によくできます。

 

痛風の症状としては

 

足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて、耐え難いほどの激痛が生じます。その激痛は風が吹いても痛むと言われるほどで、実際に病院勤務時に痛風になられた方を見ると、とにかくこの経験したことのない痛みをどうにかしてほしいと懇願されていました。(痛風発作)

 

また、痛風は多くの場合、前兆として患部の違和感やむずむずした感じを感じることがあるようです。

 

医療機関での診断は

 

症状の確認や血中尿酸値の確認を行い、関節の滑液中に尿酸塩結晶の存在を確認することにより確定します。

 

治療としては

 

発作時にはステロイド関節内注入や消炎鎮痛薬の使用などを行います。

痛風発作がおさまれば、血中尿酸値下げるために尿酸降下薬の服用を開始します。

また、尿酸は体内で絶えず生産されているため、食生活の改善も必要になってきます。

 

痛風はいったん発症すると耐え難い痛みがしばらく続くために、治療はもちろんなかなか出来ないとはいえ普段からの予防が何よりも大切です。

また、足の親指の付け根が痛くなる病気は、痛風だけでなく外反母趾や感染症、変形性関節症などもあり、鑑別が必要となりますので、気になる症状が現れたらお近くの専門家にご相談ください。

 

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