月状骨周囲脱臼・月状骨脱臼ー手首の痛み・手を反らせない

月状骨周囲脱臼、月状骨脱臼の治療のご相談は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にご相談ください!

手首の痛み、小指側の手首の痛み、フライパンを持つと手首が痛い、ドアノブを回すと手首が痛い手首が反らせないなど

 

  • 月状骨周囲脱臼とは、手関節周囲に強い力が加わることで靭帯を損傷したり手根骨を骨折したりして月状骨のみが橈骨と正常な位置関係を保ちながら他の手根骨は背側もしくは掌側に転移した状態のことです。

 

  • 月状骨脱臼はその逆に、月状骨のみが掌側に脱臼して、残りの手根骨は橈骨と正常な位置関係を保っている状態のものです。

 

月状骨周囲脱臼および月状骨脱臼は、過伸展した手関節に大きい力が加わったときに生じます。

それは手から落ちる転倒によるか、自動車衝突事故などで掌側部、特に母指球部を突いたときに発生しやすいです。

発生頻度として、月状骨周囲脱臼は月状骨脱臼の5倍多くみられます。

 

症状としては、手関節および手の近位部の疼痛,腫脹,および変形を引き起こします。

また、正中神経領域の知覚異常を訴えることもあります。

 

月状骨周囲脱臼および月状骨脱臼の判断は、レントゲン撮影を行いますが、約20%は最初のレントゲンでは見逃されています。

そのため、正確な正面像、側面像、斜位像の撮影が必要になります。

月状骨周囲脱臼では、手関節の側面像において有頭骨が月状骨および橈骨と垂直に並ばない。月状骨および橈骨のアライメントは崩れません。

月状骨脱臼では、月状骨が回転してアライメントから外れます。

 

治療としては、徒手整復を行ったのちにギプスなどで外固定し保存療法を行う方法や、手根骨間の徒手整復経皮的ピンニング(徒手整復後に皮膚の外からワイヤーで固定する方法)や観血的靭帯縫合(切開手術で転位した手根骨を整復し、ワイヤーで固定、損傷した靭帯を縫合する方法)などがあります。

 

合併症としては、手根骨不安定症、正中神経麻痺、中央手根関節症、月状骨無腐性壊死、舟状骨偽関節などがあります。

 

月状骨周囲脱臼や月状骨脱臼は、合併症や続発症を防ぐためにも、正確な診断と適切な処置が必要となります。

勢いよく手を突いてから痛いなどの症状でお困りの方は、早急に手関節について詳しい専門家にご相談されることが望ましいです。

 

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藤田鍼灸整骨院

06-6698-4568

 

参考文献

井上 五郎『月状骨周囲脱臼と手根不安定症』最新整形外科学大系15A巻, 第6章,218-230,中山書店

 

田嶋 光・東 努・湯朝 友基(1999)『新鮮月状骨(周囲)脱臼の治療経験』整形外科と災害外科,第48巻4号,1004-1009

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