頚部~胸郭出口の検査ー首・肩・背中・手の痛みやしびれ

首や肩、背中や手、腕の痛みやしびれ、だるさ、感覚障害、筋力低下などを調べるための徒手検査は住吉区長居の藤田鍼灸整骨院にぜひお任せ下さい!

首、頚椎、肩、胸郭出口、前腕、前腕、手部、上肢、背中の痛み、しびれ、だるさ、筋力低下、知覚障害、筋委縮など

 

頚椎焼成脊髄症や頚椎症性神経根炎を見るためのテスト法

脊髄や脊髄から出て上肢(腕や手指)や背中を支配する神経の根元周辺の異常を調べるテスト法

 

ジャクソン テスト

検者は座っている患者さんの後ろに立ち、患者さんの首を目いっぱい伸展させた状態で、頭頂部から体軸方向に向かって両手で圧迫を加え、背中や上肢へ痛みやしびれが出ないかを見るテスト

痛みやしびれが出ると、脊髄が障害されていたり、脊髄から出た神経が、頚椎から出ようとするすき間で障害されていたりする可能性があります。

なお、このテストで首に痛みを感じる場合は、頚椎後部の関節が痛んでいると判断することもできます。そして、加減を間違えると、頚椎をよけいに痛める可能性がありますので慎重に行う必要性があります。

 

スパーリング テスト

 

検者は座っている患者さんの後ろに立ち、患者さんの頭を痛みやしびれの出る側へ側屈させ、そこから後ろに倒した位置で、頭頂部を両手で下方向に圧迫を加えます。その時に、上肢への痛みやしびれが出るのかをテストです。圧迫を加えるときは、頚椎の神経が出る椎間孔に圧を加えるイメージが必要です。

この時に痛みやしびれが出ると、脊髄から出た神経が、頚椎から出ようとする椎間孔というすき間で障害されている可能性があります。

なお、このテストは頚椎をよけいに痛める可能性がありますので、慎重に行う必要性があります。

 

イートンテスト

 

座った状態の患者さんの後ろに立ち、検者の片手で患者さんの頭を真横に倒し、他方の手で患側さんの反対側の腕を後ろに引っ張り、上肢の痛みやしびれ感が出るのかを見るテスト。

この時に痛みやしびれが出ると、脊髄から出た神経が、頚椎から出ようとする椎間孔というすき間周辺で障害されている可能性があります。

 

胸郭出口症候群を見るためのテスト法

首から出て上肢に向かう神経や血管が、首の下方や胸の上方の辺りになる胸郭出口と呼ばれる部分で障害されているかどうかを調べるテスト法

 

アレンテスト

 

患者さんに座ってもらい、肩関節(うで)を90°外側に開き、肘を90°に曲げ、手が真上を向くように肩を捻りその位置をキープします。検者は、しびれやだるさのある方の手首にある拍動を確認しながら、顔を反対側向いてもらった時の拍動の変化を確認します。この時に脈が弱ったり、消失したりすればこのテストは陽性となりますが、このテストは問題のない方でも40%は陽性になることを考えながら患者さんの体調を見極める必要があります。

このテストが陽性になると、腕の方に行く血管が首の部分で筋肉に圧迫されている可能性があります。

 

モーリーテスト

 

首を捻った時に、耳の下から鎖骨の内側に向かってよく浮き出る胸鎖乳突筋。その筋肉の外側の鎖骨の上縁部分の前・中斜角筋の間を圧迫した時に、押したことによる痛みや、そこから広がるような痛みが出ないかを調べる。その時に押すことによる痛みや広がるような痛みがある場合は、胸郭出口症候群のうちの斜角筋部での圧迫(斜角筋症候群)を疑います。(鎖骨の真ん中よりやや内側の、1横指分上の辺りを指で圧迫する方法でも斜角筋に指をあてることが出来ます)

また、モーリーテストでは、特に肘以下への痛みやしびれがあるかどうかを見ることが大切です。

モーリーテストの重症度

指まで放散痛がある場合 3+
肩肘前腕背部まで放散痛がある場合 2+
押された部分のみの圧痛 1
痛みを生じないもの 0

 

ライトテスト

 

過外転テストとも言われ、患者さんは座った状態で、両手を90度まで外側に上げ、肘関節も90度に曲げます。そして、その状態から手が上を向くように肩を捻ります。

検者は患者さんの後ろから、患者さんの手首の親指側にある橈骨動脈の脈拍の変化と、痛みやしびれが増強しないかを確認する。脈拍が消失したり減弱したり、痛みやしびれが強くなると、胸の筋肉である小胸筋などによる神経や血管の圧迫を疑います。このテストは神経や血管に障害のない方でも4割前後は出ると言われています。

 

アドソンテスト

 

座っている患者さんの前方より橈骨動脈を触れ、患者さんに上肢の痛みやしびれの出る側に顔を向け、上を向くようにしてもらいます。(または患者さんの後ろ側から、検者の肩手で患者さんの脈を取り、もう片方の手で患者さんの頭を触らせてもらい、顔を向ける方向を誘導してもOKです)

次に息を吸って止めてもらった状態で脈拍を確認して脈拍が消失または減弱していると、斜角筋や鎖骨下筋などによる鎖骨下動脈や神経束の圧迫が考えられます。

アドソンテストは神経や血管の障害のない方には出にくいテストですから、陽性なら胸郭出口症候群である確率は高くなります。

 

エデンテスト

 

先ずは患者さんが座っている状態で胸を張ってもらいます。検者は患者さんの後ろ側から患者さんの手首辺りを持ち、肩を後下方に引っ張った姿勢で、橈骨動脈の脈拍の変化と痛みやしびれの誘発や増悪を調べます。このテストで陽性になると、肋骨と鎖骨との間での神経圧迫が疑われます。このテストは腕を引く時、患者さんに体をやや前方に倒してもらっておくと、腕を引いても体が後ろに倒れずに肋鎖間隙にしっかりと力を加えることが出来ます。このテストも陽性率は低いために、陽性になると胸郭出口を疑えます。

 

ルーステスト(3分間挙上テスト)

 

座位の状態の患者さんに腕を外側に90度まで上げてもらい、肘を90度に曲げ、手が真上を向くように肩を捻ってもらいます。そして、この状態を保ちながら手を握ったり開いたりする動作を3分間繰り返してもらいます。

この時に、手や上肢にしびれやだるさが出たり、手や腕が辛くて3分間上げていられない状態になったりすると、斜角筋による鎖骨下動脈の圧迫や肋骨と鎖骨との間あたりでの障害を疑います。また、この時に手の色が蒼白にならないかも見ておきます。蒼白になると、手を上げるなど、上肢の肢位によって胸郭出口周辺で血管に障害を起こしやすい何かがあると想像できます。

このルーステストは、胸郭出口症候群を見つけるためのテストの中では信頼が高い方だとされています。

 

肩引き下げテスト

 

患者さんが座位の状態で、検者は片方の手で患者さんの肩を押し下げ、片方の手で患者さんの頭を反対側に倒すことで患者さんの首の側面を伸ばします。

この時に、手や背中に痛みやしびれが出ると首の神経や血管に障害があることを疑います。

このテストでは、首の筋肉の硬さや癒着による痛みが出ることもありますので見極めが必要です。

 

上肢の腱反射

腱反射は、基本的に反射が高すぎると、脳や脊髄の中枢神経系の障害を疑い、低すぎると脊髄から出た末梢神経の障害を疑いますが、若年者は高い反応を示す傾向にあります。

  • 上腕二頭筋腱反射―C5(C6)

肘を90度屈曲させ、上腕二頭筋腱を打腱器で叩きます。

患者さんの前腕を検者の前腕にのせ、その検者の腕の母指で上腕二頭筋しっかりと押さえて、その母指を打腱器で叩くと筋緊張も取れ、反応が出やすいです。

  • 橈骨反射―C6

患者さんの手を検者の前腕に乗せ、患者さんの前腕を親指が上に向くような肢位を取り、患者さんの手首から肘に向かって3分の1の辺りを叩打する。

  • 上腕三頭筋腱反射-C7(C8)

検者は患者さんの肘関節が曲がった状態になるように、患者さんの腕の肘の内側近くを手で持ち上げながら腕を後方に引きます。または患者さんの腕を検者の腕に乗せて、患者さんの肘が90度くらいになるように曲げます。その状態で患者さんの上腕三頭筋腱を直接打腱器で叩きます。

 

上肢の知覚

患者さんに目を閉じてもらい、筆の様なもので患者さんの皮膚を撫で、そのわずかな感覚がしっかりと認識できるのかを見ていきます。患者さんの感覚を検者に言葉で伝えにくいテストになりますので、何か1枚かぶった上から触られているような感覚や、ビリビリと過敏な感じがする感覚などこちらから訪ねて聞き出す必要があります。この時、左右を比較することで知覚障害を見つけ出す精度は上がります。

  • 上腕の親指側の感覚が異常な場合はC5
  • 手部や前腕の親指側の感覚が異常な場合はC6
  • 中指辺りの感覚が異常な場合はC7
  • 手部や前腕の小指側の感覚が異常な場合はC8

 

筋力検査

  • C3,C4―僧帽筋上部筋力

検者は患者さんの背側に立ち、患者さんの肩の上部に手を当て、患者さんに肩をすくめてもらいその強さを判断します。

(僧帽筋は、後頭骨および項靭帯から鎖骨外側三分の一を走行しているので、肩甲棘と大後頭隆起の中間点で蝕知することが出来る)

  • C5―三角筋中部

検者は患者さんの背側に立ち、片方の手を患者さんの肩の上に、もう片方を上腕部分の真ん中から肘の間あたりに置きます。そして患者さんに腕を外側に開いてもらうことで筋力を判断します。

(三角筋は、肩峰から上腕三頭筋粗面にかけて走行しているので肩甲棘先端の下方に蝕知することが出来る)

  • C5,C6-上腕二頭筋筋力

肘を伸ばした状態の患者さんの手首近くの前腕を持ち、そこから患者さんに肘を曲げてもらう。その時に、検者は患者さんの肘が曲がらないように抵抗を加えることでその筋力を判断する。

(上腕二頭筋の長頭は肩甲骨上関節結節、短頭は肩甲骨烏口突起から橈骨粗面にかけて走行しているので、上腕中央前面に蝕知できる)

  • C6,C7―上腕三頭筋筋力

先ずは患者さんに肘関節を曲げてもらい、検者は患者さんの手首近くの前腕を持ち、患者さんに肘を伸ばしてもらいます。その時に検者は、患者さんの肘が伸びないように抵抗を加えることで三頭筋の筋力を判定します。

(上腕三頭筋は、上腕骨背面から肘頭後面にかけて走行しているので、上腕骨から肘頭のすぐ近位で蝕知することが出来る)

筋力低下がある場合、仰臥位を取らせ筋力3があるかどうかを確認する。

  • C6,C7―橈側手根伸筋

先ずは患者さんに手首を手のひら側に曲げてもらい、そこから手首を反らせます。検者は患者さんの手首が反らないように、手の甲に抵抗を加えることでその筋力を判定します。

  • C7,C8―橈側手根屈筋

先ずは患者さんに手首を反らせてもらい、そこから手首を手のひら側に曲げてもらいます。検者は患者さんの手首が曲がらないように、手の平から指の付け根辺りに抵抗を加えることでその筋力を判定します。

  • C8―深指屈筋

手関節は中間位からわずかに反らしておき、手指は伸ばした状態で、指の先を曲げてもらいます。検者はその指先に抵抗を加えて筋力を判断します。

 

病的反射

  • ホフマン反射

患者さんの中指の中節骨に、検者の中指の親指側の側面を当て、検者の親指で患者さんの中指の先を手のひら側に押し下げ、その状態から弾くように一挙に検者の指を外す。この時に患者さんの親指が弾くたびに動くのが陽性です。

  • トレムナー反射

患者さんの中指の指先の指腹を検者の指ではじきます。この時に患者さんの親指が弾くたびに動くのが陽性です。

  • ワルテンベルク反射

患者さんの親指以外の4指の手のひら側に、検者の4指を検者の示指が患者さんの第一関節にしっかりと当たるように横に当て、検者の示指を打腱器で叩きます。その時に患者さんの母指が瞬間的に曲がると陽性です。

  • フィンガーエスケープサイン(FNS)

患者さんに両手の指をしっかりと閉じるように指示をします。

この時に、閉じようとしているにもかかわらず、勝手に指が離れてしまう状態が陽性です。

フィンガーエスケープサインは1度から4度まで、脊髄症状の重症度の目安とすることが出来ます。

1度:小指が環指より離れている

2度:小指環指が離れている

3度:小指環指が離れ完全伸展できない

4度:中指まで離れている

  • 10秒テスト

患者さんは軽く手を前に出し、手を握ったり開いたりする動作を10秒間で何回出来るかを測定します。20回以下になると中枢神経系に異常があるかもしれません。

この時に握ったり開いたりする動作が不完全になってはいけません。

  • 膝クローヌス

患者さんは仰向けに寝てもらいます。次に検者の手を示指が膝側に向く形で、患者さんの膝のお皿の上辺りにしっかりと当てます。そこから検者の手を患者さんのお皿に向かって一挙に押し下げます。その時、患者さんのお皿が上下に数回動くと陽性です。

  • 足クローヌス

患者さんは仰臥位で、検者の片手を患者さんの膝裏に入れ、患者さんの膝を軽く屈曲させます。次に検者のもう片方の手で患者さんの足部を持ち、患者さんの足関節を一挙に背屈させます。この時、患者さんの足関節の底背屈が数回繰り返されると陽性です。

足クローヌスは検者が力を抜いた時点で消失するので、クローヌスが出現している限りは(10回程度まで)患者さんの足を背屈させるための力を入れ続けます。

  • バビンスキー兆候

打腱器の柄の方の先で、先ずは患者さんの足底の踵側の外側を足の小趾方向へこすりあげ小趾付近まで来たら、次に親指の付け根方向に向けて弓状を描くようにこすりあげていきます。

この検査を行うのは、皮膚を傷つけないような、ある程度有利なものであれば自動車のカギなどでも大丈夫です。この検査は、こすり上げた時に、一般的には母趾は足裏側に曲がるのですが、母趾が背屈すれば陽性です。

  • ロンベルグ兆候

後索障害を調べるテストです。足を閉じ、先ずは患者さんに目を開けたままで立ってもらいます。次にそのままで目を閉じてもらうと強くふらついたり、ふらついて倒れそうになったりするのが陽性です。

ロンベルグ徴候を見るときは、本当に倒れることもありますから、検者は患者さんには触れずに、患者さんをいつでも支えることが出来る状態で構えて実施することが必要です。

 

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