複合性局所疼痛症候群 ・CRPS-ケガの後に出る強い痛み

慢性的な足や手の痛み、外傷後の手や足の痛み、手や足のむくみ比較的長い期間、ギプスを巻いていて取った後などに出てしまう痛みなど、複合性局所疼痛症候群 (CRPS)の治療や対策のご相談は大阪市住吉区長居の藤田鍼灸整骨院へ!

お医者さんからの指示や痛みをかばっての安静を続けていたのちに出てくる痛み。

それらの痛みが、負っていたケガから予想されるものよりもはるかに痛み、なかなか腫れも引かず関節も動かしづらくなる。

そのような状態になっている方は今すぐにCRPSという疾患を疑わなくてはいけません。

CRPS を発見するためのわかりやすい基準としては、

①疼痛、②腫脹、③関節拘縮、④皮膚変色の4つの兆候があります。
詳しく説明をすると、

・CRPS発症から3か月は

痛めたケガの程度に合った痛みを感じるが、ケガは治ってきているはずなのに痛みは続く、または強くなり、次に焼けるような痛みとなる。

浮腫も出てきて皮膚は赤みを帯び、皮膚の温度は上昇する。汗も多くかくようになって1か月を過ぎるころにはレントゲンでも骨が委縮していることが分かるようになります。

まれに痛みを感じる範囲が広くなったり、交感神経が緊張したりして血管が収縮し、皮膚の温度が低下する場合もあります。

 

・CRPS発症後3~9か月になると

痛みはさらに強くなり、浮腫が硬くなることで関節も固まってくるようになります。

皮膚は蒼白となって乾燥し、つっぱってきて、骨の萎縮も増悪します。

 

・CRPS発症後9か月以上になると、痛みは低下することがありますが、関節や皮膚が硬くなり関節を動かすことが出来なくなることで、さらに廃用性萎縮という筋肉や骨などの萎縮が起きてくる状態へと進みます。

 

CRPSの発生のメカニズム
CRPSは簡単に言うと、ケガや骨折によって痛めてしまった神経が治る段階で狂いが生じ、神経の回路に様々な反応を起こすことで、触覚をつかさどる神経が違う神経とも連絡を取るようになり、皮膚に触っただけという刺激でも、痛みとして大きく増幅されて中枢に送られてしまうことがCRPSの発生するメカニズムだと言われています。

 

また、どうしてCRPSでは痛みが繰り返し発生したり、持続するのでしょうか?
①怪我などで痛みによる刺激が発生すると、

 

②知覚神経が興奮し、脊髄を介して脳に信号が送られます。 ②それと同時に、痛み刺激が運動神経や交感神経を興奮させ、局所の筋肉の緊張や、血流障害がおこります。
③それが組織の酸素を少なくし、さらに発痛物質が作られます。
④そうして知覚神経を刺激し、痛みの悪循環が起こるのです。
このプロセスがCRPSの痛みが続く理由であるといわれています。 では、この疾患の診断基準はどのようになっているのでしょうか?
CRPSの診断基準 a.臨床用判定指標(治療方針の決定、専門施設への紹介判断などが使用目的)

1)病気のいずれかの時期に、以下の自覚症状のうち2項目以上該当すること

ただし、それぞれの項目内のいずれかの症状を満たせばよい

  1. 皮膚・爪・毛のうち、いずれかに萎縮性変化
  2. 関節可動域制限
  3. 持続性ないし不釣り合いな痛み、しびれたような針で刺すような痛み(患者が自発的に述べる)、知覚過敏
  4. 発汗の亢進ないし低下
  5. 浮腫

2)診察時において、以下の他覚所見の項目を2項目以上該当すること

  1. 皮膚・爪・毛のうち、いずれかに萎縮性変化
  2. 関節可動域制限
  3. アロディニア(触刺激ないし熱刺激による)ないしは疼痛刺激(ピンプリック)
  4. 発汗の亢進ないしは低下
  5. 浮腫

 

診断基準は、これまでにいろいろな歴史を経て様変わりしてきています。
現在日本では、上記のような診断基準が用いられています。

 

では、このCRPSの痛みの悪循環を断ち切るにはどのような治療があるのでしょうか?
温冷交互浴

元々は、しもやけなどの治療に用いられてきた温冷交互浴は、自律神経の強化を促す治療法の一つであり、CRPSの自律神経のアンバランスを元に戻し、痛みを軽減させる効果があります。

その方法は、まず、心地よく感じる程度(38度~40度ぐらい)の温水に患部を3分間つけ、次に、極端に冷たくない程度の冷水(10度ぐらい)に患部を30秒ぐらいつけます。

これを4~5回繰り返して、痛みが緩和したら温水で終了します。
このとき、痛みなどを考慮して出来そうであれば2回目以降の温水に浸しているときに、ゆっくりと関節を動かし、こわばった筋肉をゆるめるようにします。さらに温水につけているときに患部をマッサージしたりするのも良いことです。 この交互浴を、症状が強い時には1日に4回ほど行いますが、1~2回でも十分に効果があるといわれています。 ポイントは、この一連の繰返しを温水で始めて、温水で終わることです。 これがCRPSにとって大切なリハビリとなります。

CRPSの治療のポイントは、早期診断、早期治療にあります。 来院されたときに、完全にそうだとは判断できないような場合でも、 異常な疼痛、皮膚の色調変化、著明な腫脹、骨萎縮などからCRPSの前段階ではないかと考え、未然に進行を食い止めるための努力を行い、早期に治療を開始する事が重要だと思います。 また、患者さんへのアドバイスとしても、 徐々に改善していくことなどを伝えて、精神的なストレスの軽減を図ることも症状改善には大切な要素だと思われます。 今は痛くて辛い症状も、根気よくリハビリをすることで改善していく疾患なので、 上記のような症状に心当たりのある方は、 早い目に整形外科を受診されることをお勧めします!

 

CRPSの疾患名について CRPSとはComplex Regional Pain Syndromeの略であり Complex=複雑に症状が混ざり合っている状態 Regional=最初に発生した部位を超えてより広い範囲での現象 Pain=痛み Syndrome=症候群という意味です。 CRPSは名前の通り、複雑な要因が絡み合って引き起こされる疾患なのです。 歴史をさかのぼると、このような病態は交感神経の関与が疼痛を引き起こす一因であると考えられ、RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)と呼ばれていました。 しかし、自律神経のお薬や、ブロック注射などによっても疼痛が取れない例もあることが分かったため、現在のCRPSという疾患名が提唱されるようになり、日本ではCRPSのうち神経損傷がないものを(Type1)RSD,神経損傷を伴うものを(Type2)カウサルギーとに分類するようになりました。
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参考文献

小川節郎:複合性局所疼痛症候群の病態と治療:最新整形外科大系9巻第10章,複合性局所疼痛症候群の病態と治療,pp 226-235 .中川書店.1999.

 

 

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